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七夕の星を見てみよう

[天文現象] スケジュール:2022/07/07
更新日:2022/07/06

7月7日は七夕です。「彦星」と「織り姫」の物語を思い出し、夜空を見上げる方が多いと思います。

でも7月7日といえば、例年なら梅雨の最中です。毎年、テレビニュースでスタジオのアナンンサーが「今夜は彦星と織り姫が会えるでしょうか」と夜空のきれいな場所で中継しているキャスターに呼びかけ、カメラが上空を写し、キャスターが「残念ながら曇っています」と返答するのが恒例行事になっている感があります。

しかし、今年はすでに「梅雨明け」しています。例年にないチャンスです。お天気は各地で違いがありますので、天気予報を見ながら晴れる時間帯を探って下さい。

お勧めは月が沈んで天の川が見える深夜1時ころです。(天気予報だと西日本は7月7日午前0時すぎから晴れそうです。)

01時星図シュミレーション図①
7月7日午前1時ころのイメージです(星空に星座絵を加えています)南に脚を向けて、寝転んだ時に真上に見えます。

天ノ川
シュミレーション図②7月7日午前1時ころ(7月8日午前1時ころでもほぼ同じイメージになります)
シュミレーション図①から星座絵を除いています。ほぼ真上で一番明るく見えるのが、織り姫(こと座のベガ)です。その南の方向、少し下がったところに見えるのが彦星(わし座のアルタイル)です。

光害の少ない地域で晴れていれば天の川を挟んで輝く「織り姫」「彦星」を見ることが出来るでしょう。

深夜0時とか1時とかは「無理」という方も多いでしょう。

7月7日午後9時ころのシュミレーション図も用意しました。この時間帯は南西の空に半月が輝いていますので天の川や暗い星もよく見えません。逆に言うと明るい星しか見えないため1等星である「織り姫」「彦星」が見つけやすいでしょう。

7月7日午後9時ころは、東の空のちょうど見やすい高さに「織り姫」「彦星」のある、こと座とわし座があります。

白鳥わしこと星図シュミレーション図③
7月7日午後9時ころの東の空 こと座のベガ-織り姫 わし座のアルタイル-彦星

シンプル星図シュミレーション図④ 
7月7日午後9時ころの東の空60度くらいの位置を見て、視野に入っている星の中で一番明るいのがこと座のベガ-織り姫です。こと座のベガ-織り姫から右手方向に下がったところにわし座のアルタイル-彦星があります。

和名星図シュミレーション図⑤ 和名表示の星図です

夏の大三角形もみましょう

星座絵

「こと座のベガ」「わし座のアルタイル」「はくちょう座のデネブ」を結んだ線が「夏の大三角形」です。

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七夕の物語を復習しましょう。

*国立天文台ホームページ-質問3-9)七夕について教えて 引用*

天空でいちばんえらい神様「天帝(てんてい)」には、「織女(しょくじょ)」という娘がいました。織女は神様たちの着物の布を織る仕事をしており、天の川のほとりで毎日熱心に機(はた)を織っていました。遊びもせず、恋人もいない織女をかわいそうに思った天帝は、天の川の対岸で牛を飼っているまじめな青年「牽牛(けんぎゅう)」を織女に引き合わせ、やがて二人は結婚しました。

結婚してからというもの、二人は毎日遊んで暮らしていました。織女が機を織らなくなったので、神様たちの着物はすりきれてぼろぼろになり、牽牛が牛の世話をしなくなったので、牛はやせ細り、病気になってしまいました。

これに怒った天帝は、二人を天の川の両岸に引き離してしまいました。しかし、二人は悲しみのあまり毎日泣き暮らし、仕事になりません。かわいそうに思った天帝は、二人が毎日まじめに働くなら、年に1度、7月7日の夜に会わせてやると約束しました。

これが、現在私たちがよく知っている七夕の伝説です。

日本では織女のことを「織り姫(おりひめ)」、牽牛のことを「彦星(ひこぼし)」と呼んでいます。織り姫はこと座の1等星・ベガで、彦星はわし座の1等星・アルタイルです。夜空の暗い場所では、2つの星の間に天の川が横たわっているようすを観察することができます。

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7月7日が誕生日の方は「カルピス」を飲みながら七夕を楽しみましょう。

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「カルピス」と「七夕」の関係について調べたい方はあさひ飲料株式会社ホームページをご覧下さい

https://www.asahiinryo.co.jp/csv/calpis_history.html

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