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月と木星が近づいて見える様子を捉えました

[お知らせ] スケジュール:2020/09/25
更新日:2020/09/26

9月25日(金)は上弦の月を1日過ぎた月齢7.7の月と木星が近づいて見える日でした。この様子を捉えるため天体望遠鏡博物館のスタッフに撮影を呼びかけていました。
曇天になった地域が多いのですが、わずかなチャンスを活かして徳島のスタッフか撮影に成功したので紹介致します。

IMG_4195+
の写真は天体望遠鏡を使って撮影しています。左下に月面、右上に木星が写っています。木星をよく見ると木星の左に3個、右に1個の衛星が写っています。この4つの衛星はガリレオ衛星と呼ばれています。
撮影者は月面と木星を同一写野内に納め、かつ、ガリレオ衛星を識別できる焦点距離を考えて天体望遠鏡を選んでいます。また月面の明るさとガリレオ衛星の明るさには大きな差がありますので月面の明るさに合わせた露出で撮影した画像とガリレオ衛星の明るさに合わせた露出で撮影した画像を比較明合成しています。
木星は太陽系最大の惑星で、直径は地球の11倍もあります。またガリレオ衛星のひとつであるガニメデは惑星である水星よりも大きな太陽系最大の衛星です。
しかしこの写真の月の大きさと比べると木星は小さく見えます。4つのガリレオ衛星はどれも点に見えます。宇宙空間の大きさを感じていただければと思います。

<撮影者>
天体望遠鏡博物館会員 FK氏
<撮影データ>
日時:2020年9月25日 19時55分
場所:徳島市内
機材:望遠鏡 BORG60ED屈折鏡筒F5.8+1.08×フラットナー(焦点距離 約375㎜)
   カメラ CANON EOSX5 
データ:月 1/250秒,木星1/2秒 ISO800 赤道儀追尾
<撮影者コメント>
直前まで雨が降り,その後も雲が多く諦めていましたが,みるみる晴れ間が広がってきました。ガリレオ衛星が同じ写野に確認できるように焦点距離を選んでみました。
木星の方は目立たせるために露出オーバー気味に画像処理をしたことと視野周辺部の歪みのために像が大きめになっています。

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