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中秋の名月、今年は10月1日

[天文現象] スケジュール:2020/10/01
更新日:2020/09/22

中秋の名月は毎年日付が変わります。中秋の名月の日付を知るには、基本的には秋分の日の直前の新月の日を調べることでわかります。
今年、2020年の秋分の日の直前の新月の日は9/17日ですから、今年の中秋の名月は新月の日から数えて15日目に昇る月、10/1日の十五夜の月になります。

来年、2021年の秋分の日の直前の新月の日は9/7日ですから、来年の中秋の名月は新月の日から数えて15日後、十五夜の9/21日になります。
再来年、2022年の秋分の日直前の新月の日は8/27日ですから、再来年の中秋の名月は新月の日から数えて15日後、十五夜の9/10日になります。

これからの中秋の名月の日

2020年 10月1日
2021年 9月21日
2022年 9月10日
2023年 9月29日
2024年 9月17日
2025年 10月06日
2026年 9月25日
2027年 9月15日
2028年 10月03日
2029年 9月22日
2030年 9月12日

中秋の名月の日を毎年の日付を並べてみると、毎年11日ほど早まって、数年ごとに1か月遅れているのがわかります。これは、現在使用されているカレンダーでは、1年が365日または、366日であることに対して、月の満ち欠けを基準にしてつくられた旧暦の一年は354日程度(ひと月が29日または30日として月の満ち欠けに近づける。)または384日程度(1か月の閏月を加えて一年13か月にして太陽の位置に近づける)であるため、11日早まったり、閏月のある年には1月遅れたりしていることがわかります。

 ■中秋、仲秋
中秋とは、秋の真ん中のこと。昔は7,8,9月を秋と呼んでいたので、そのど真ん中、旧暦8/15日が中秋ということになります。一方、仲秋とは、旧暦8月全体をさしているようです。

■満月じゃないかも
中秋の名月やそのほかの月の十五夜の月は、新月の日を1日(ついたち)として、そこから数えて15日目の日を十五夜としています。一方、天文学的な意味での満月は、地球から見て月と太陽が反対方向になった瞬間の月のことを指しています。そのため、十五夜の月と満月の日は必ずしも一致していません。今回の満月の瞬間は、10月2日午前6時05分にジャスト満月となります。10月1日の夕刻に昇る月は、ジャスト満月まで半日ほど前の月と言うことになります。
中秋の月は満月ではないと知ると、確かめたくなるのが星好きです。望遠鏡で月のまん丸な輪郭付近を注意深く観察してみてください。もしかすると、輪郭ぎりぎりのところのクレーターにわずかな影を発見できるかもしれません。

■そもそも、なんで名月は秋なの。何が違うの
ずばり、見やすいんです。月の位置が高すぎると、首が痛くなるし、低すぎると林の木々や隣の屋根に隠れてしまうし。月の軌道は夏は低くて、冬は高いんです。えっ太陽とは反対。そうなんです。満月は、必ず、日没と同時に昇ります。と、いうことは、地球を挟んでちょうど反対側の位置にあるため、その高さは夏に低くて、冬に高くなります。また、秋はその中間でちょうど良いということになります。最近は縁側のあるお宅は非常に少なくなりましたが、居間に座って縁側越しにちょうど良い高さ、今時なら、南向きの大きな窓の中にちょうど良い高さに中秋の名月が見ることになるのでしょうか。
じゃあ春は。そう、春も秋と同じく、ちょうどよい高さに月があります。ただ、春の宵と言えば春霞。鮮明な月が出ることが少ないのかもしれません。そのほか、昔は農作業の繁忙期で、ゆっくり夜に月を眺める余裕がなかったのかもしれません。この辺は、諸説ありますので、興味のある方はいろいろ調べてみてください。

■月で遊ぶ
たらいや洗面器に水を張り、それに映して月を見る。
さかずきのお酒に月を映して、月を飲む
お月見のお団子、一番上に月を乗せてみる。
五円玉をつまんで、腕をいっぱいに伸ばして、五円玉の穴に月を合わせてみる。
近くの電柱や煙突、ビルや山のてっぺんに月を乗せてみる。

moon138写真説明:ジャスト満月直前の月。欠け際(左側)にわずかな影によりクレーターの立体感がわかる

20171005-IMG_2215
写真説明:昇りたての満月。月の出直後は周囲に明るさが残るために前景の景色と共に月の模様を同時に写真に写すことができるシャッターチャンスです

 (担当:fuji)

 

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