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【開催済】10月20日紫金山アトラス彗星特別観望会

[イベント] スケジュール:2024/10/20
更新日:2024/10/18

10月20日(日)紫金山・アトラス彗星の特別観望会開催決定!

*このイベントは開催済みです*

各地で話題になっている紫金山・アトラス彗星の特別観望会を10月20日(日)に、天体望遠鏡博物館(香川県さぬき市多和助光東30番地1)で開催致します。
この日の紫金山・アトラス彗星の明るさは3等から4等と思われ、高度や日没後の暗さ等の諸条件を考慮すると一般の方が彗星を捉えられる最後のチャンスと思われます。

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2024年10月14日18時36分に高松空港西南から撮影した紫金山アトラス彗星
撮影者:天体望遠鏡博物館会員 O氏(香川県)

百武彗星発見時のフジノン15㎝双眼鏡を特別使用します

1996年の大彗星(The Great Comet of 1996)とも呼ばれる「百武彗星」発見時に百武裕司氏が使用したフジノンMT-SX双眼鏡を特別に使用します。この双眼鏡は天体望遠鏡博物館の至宝と言えるもので普段は展示のみにしています。

百武彗星_002
「百武彗星」の発見者故・百武裕司氏(1950年7月1日-2002年4月10日)が彗星発見時に使用した口径150㎜25倍の大型双眼鏡 フジノン MT-SXです。故・百武裕司氏は、この双眼鏡を使って1995年12月25日と1996年1月30日に相次いで2つの彗星を発見しました。

百武彗星01
地球接近時の百武彗星 C/1996 B2 撮影者:天体望遠鏡博物館会員H氏(香川県在住)

2つの彗星のうち1996年1月30日に発見した彗星( C/1996 B2)は、1996年3月25日、地球に1500万㎞まで接近し3月25日前後に明るさが0等級以上、尾の長さが60度以上という世紀の大彗星となり、日本のみならず世界中で話題になりました。
百武彗星を発見したこの大型双眼鏡で紫金山アトラス彗星を見ることができるのは今回の観望会のみです。

また、一般にはあまり目にしないAPM社のSDレンズを使用した12㎝双眼望遠鏡やNikon12㎝大型双眼鏡、ミヤウチの10㎝対空双眼鏡など彗星観測に適した双眼鏡、30㎝~40㎝クラスのニュートン反射も使用予定です。

中学生以上の参加者に1人1台ずつ5㎝7倍双眼鏡を用意します

紫金山アトラス彗星が見られる時間は18時過ぎから19時すぎまでの1時間、その中でも暗い夜空でみられる時間は30分程度です。この時間で楽しめるように、天体望遠鏡博物館スタッフが操作してお見せする大型双眼鏡、望遠鏡の他、中学生以上の学生と大人には1名につき5㎝7倍の双眼鏡を1台ずつお貸しします。

開催要項

【日時】
2024年10月20日(日)
17時00分:開場・受付開始
17時20分:オリエンテーション
17時40分:観望会開始
19時30分:終了予定

*できるだけ17時15分までに受付できるようにご来館下さい*

【内容】
オリエンテーション後、紫金山アトラス彗星を主とした天体観望を行います。
*天候により変更の可能性有り*
雨天・曇天時は紫金山アトラス彗星や過去の彗星の紹介、当日使用する双眼鏡や天体望遠鏡で模擬天体を使った試し覗きをします。

【予定機材】
・中学生以上の参加者1人につき各1台の口径5㎝倍率7倍の双眼鏡
・天体望遠鏡博物館スタッフが彗星観測用に選んだ口径10㎝から15㎝の各種大型双眼鏡・各種天体望遠鏡
*百武彗星時に百武氏が使用していたフジノン15㎝双眼鏡を特別使用します*

【参加費】
大人500円
大学高校生400円
中学小学生300円
就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料

【募集人数】最大30名まで

【オリエンテーションの内容】
・紫金山アトラス彗星の概要
・双眼鏡・天体望遠鏡の見方使い方説明
・夜間天体観望会での事故防止注意事項説明

【参加申し込み方法】
ネット予約でお申し込み下さい。募集数に達していない場合は当日の電話予約も受け付けます。(ただし募集数に達した時点で予約受付を終了致します)

2024/10/18 18:55現在の予約数31名 *募集数に達しましたので予約受付を終了致しました*

キャンセルが出た場合は再募集致します。
 *2024/10/20 2:03現在、キャンセルの発生はございません。

1730星図17時30分のシュミレーション
まだ空は明るい状態ですが、南西方向の低空に輝いている金星が見えてきます。この時、紫金山アトラス彗星は金星から斜め上に位置していますが、肉眼では見えません。双眼鏡でもまだ見えませんが、この時間を利用して双眼鏡や望遠鏡のピントを正確に合わせましょう。

1800星図18時のシュミレーション
次第に空が暗くなってきます。天体望遠鏡博物館のある多和地区は山に囲まれているので、平地よりも早く暗くなります。そして好都合なことに紫金山アトラス彗星が見える方向のみ、近くに山がないため低空まで見通すことが出来ます。紫金山アトラス彗星は肉眼ではまだ見えませんが、双眼鏡では見えてくるでしょう。

1820星図線入り18時20分のシュミレーション 中央円の視野は7度(当日使用の双眼鏡の視野に相当)
晴れていて大気の透明度が高ければ、肉眼で紫金山アトラス彗星を見ることが出来るかも知れません。双眼鏡だと彗星のコマ(本体部分)や尾を捉えることが出来るでしょう。

1820 視野7度星図上図:10月20日午後6時20分に大型双眼鏡で紫金山アトラス彗星を見た時のシュミレーション

大型双眼鏡を使えば視野いっぱいに紫金山アトラス彗星が見えるはずです。天体望遠鏡だと彗星のコマ(本体)の輝きがより鮮明に見えると思われます。

土星1910
紫金山アトラス彗星が西の山に沈んだ後は、土星をみましょう。2024年の土星は「輪」の傾きが地球から見たときに水平に近くなりつつあり、細~くなっています。小口径の望遠鏡で見ると「串にさしたお団子」のように見えます。大型望遠鏡観測棟に設置しているタカハシFCT200(口径20㎝フローライトレンズを使用した高性能天体望遠鏡)だと、土星の本体、輪の他に土星の衛星「タイタン」も確認できるでしょう。

 

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