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【開催済】星空のもとで天体望遠鏡操作をしてみよう

[イベント] スケジュール:2022/05/07
更新日:2022/04/23

2022年5月7日(土)開催予定の夜間天体望遠鏡操作体験会のご案内です。
このイベントは、天体望遠鏡工作教室に参加されたことのある方を対象にしています。天体望遠鏡工作教室で作った口径4㎝屈折望遠鏡(コルキット)を持参して下さい。口径4㎝屈折望遠鏡を自分たちで操作して月や星を楽しみましょう。
天体望遠鏡博物館のスタッフが操作をお手伝いします。

【日時】2022年5月7日(土)
    受付開始:18時30分~
    観望会:19時~21時
【内容】オリエンテーション後、天候に合わせて天体観望を行います
【使用機材】:天体望遠鏡工作教室で作った口径4㎝屈折望遠鏡・その他
【参加費】1組につき500円、障がい者手帳お持ちの方無料
【募集組数】10組(40名程度)
【オリエンテーションの内容】
 ・今夜の星空のシュミレーション
 ・天体望遠鏡の点検(必要な場合は修理も行います)
 ・天体望遠鏡の見方・使い方説明
 ・夜間天体観望会での事故防止注意事項説明
【持参して下さい】
 ・天体望遠鏡工作教室で作った口径4㎝屈折望遠鏡(コルキット)
  (天体望遠鏡架台・三脚教室参加経験者は架台・三脚も持参下さい)
 ・多和地区は山間部にあり夜間は気温が下がります。防寒服やブランケットを持参下さい。
【雨天・明らかな曇天時】
 ・開催中止に致します
 *通常時は雨天・曇天時でも別プログラムにて室内開催していますが、コロナ禍が収束するまでは室
内での「密」を避けるため雨天・明らかな曇天時は開催中止と致します。
 *開催中止のお知らせは観望会当日の正午過ぎにホームページに掲載致しますので来館前にご確認下さい。

【参加方法】ネット予約できます *このイベントは、天体望遠鏡工作教室に参加されたことのある方を対象にしています。口径4㎝屈折望遠鏡(コルキット)を持参して下さい

5月7日の星空案内

小型の望遠鏡で操作練習を行いながら楽しむことができる天体をご紹介します。

5月7日の香川県の日没時刻は18時53分です。天体望遠鏡博物館がある「さぬき市多和地区」は山間部ですから平野部よりは早く暗くなります。19時30分ころには星が見え始めると思いますので、暗くなる前に望遠鏡の準備をしておきましょう。

          ・足元に危ないものが無いか確認します。
          ・三脚を安定した水平な場所に設置します。
          ・赤道儀、経緯台、カメラ三脚などに望遠鏡を設置し、ファインダーを調整します。
          ・赤色ライト、机、椅子、双眼鏡、星座早見盤などを準備します。

準備ができたらいよいよ観望会のスタートです。まずは望遠鏡を使わずに、ぐるっと星空を見回して方角の北がどちらか探してみましょう。
北がどちらか探すには北極星を探すのですが、春から夏にかけては北斗七星を目印にすると簡単に探すことができます。
北斗七星は7つの明るい星が大きな柄杓の形にならんでいます。その先端の2つの星を柄杓の口が開いた方向に5倍延長すると北極星を見つけることができます。

北極星と北斗七星

北の方角が分かったところで、西の空を見てみましょう。
西の空には、ぎょしゃ座おおいぬ座こいぬ座ふたご座といった冬の星座がギリギリ見えています。また、月齢6.3の月がふたご座の近くに輝いています。

次に、南を向いて天頂を見上げてみましょう。
先ほど北極星を探す目印にした北斗七星から、多くの春の星座を探すことができます。

北斗七星の柄杓の柄を伸ばしていくと、うしかい座アルクトゥールスおとめ座スピカという2つの一等星を見つけることができます。スピカからもう少し伸ばすと、からす座を見つけることができます。北斗七星、アルクトゥールス、スピカ、からす座を結ぶと「春の大曲線」とよばれる曲線が出来上がります。

次に、春の大曲線のカーブの中心にあるしし座デネボラとアルクトゥールス、スピカを結ぶと「春の大三角」とよばれるきれいな正三角形が出来上がります。デネボラはしし座のお尻の位置にある星で、デネボラの少し西側にはレグルスという一等星が輝いています。

さらに、アルクトゥールス、デネボラの線を挟んでスピカの反対側の位置にりょうけん座コル・カロリという星を見つけることができます。最近はアルクトゥールス、スピカ、デネボラ、コル・カロリで作られる四角形を「春のダイヤモンド」と呼ぶそうです。

春のダイヤモンド

同じ頃、東の空にはうしかい座の東側にヘルクレス座の大きなHの形が見えてきます。うしかい座、ヘルクレス座に挟まれている可愛いCの形がかんむり座です。

うしかい座

5月7日の観望会では、黄道十二星座としては、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座を見ることができるはずです。お誕生日の星座の人は探してみてください。
また、かに座、しし座、うみへび座、ヘルクレス座は勇者ヘルクレスの大冒険に登場する星座です。興味がある方はギリシア神話を調べてみてください。

全体の星座が分かったところで、いよいよ望遠鏡で観望していきましょう。

まずは、私たちに一番身近な天体であるを望遠鏡で見ましょう。望遠鏡を月の方に向け、ファインダーで月を探します。月は明るいですから、望遠鏡を近くまで合わせれば月の方向が明るく見えます。簡単に導入することができると思います。
5月7日は、三日月と半月の間(月齢6.3)の月を見ることができます。30倍から40倍の倍率で眺めると、月の全面を見ることができると思います。明るい部分と影の部分の境目に注目して頂くと、月面の凹凸を詳しく観察することができます。接眼レンズを変えて高倍率で観察できる場合は、月のクレーターを拡大して詳しく観察することができます。

月齢6の月
月齢6の月(白尾元理氏著、「月の地形観察ガイド」より)

次に、明るい一等星の星を望遠鏡で観察していきます。
ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、しし座のレグルス、うしかい座のアルクトゥールス、おとめ座のスピカといった一等星を見ることができます。
よく観察すると、同じ一等星ですが明るさや色が違うことに気が付かれると思います。明るさ順にならべたり、色の違いを楽しんでみてください。

南の星座

明るい一等星を導入できるようになったら、次は少し暗めの星を見ましょう。肉眼では1個の星にしか見えないのですが、望遠鏡で見ると大接近したいくつかの星として見える重星という天体があります。2個の星が見える場合は二重星と呼ばれます。
その日の空の状態にもよりますが、小型の望遠鏡でも十分に見ることができ、意外と楽しいですよ。

〇ミザールとアルコル

北斗七星の柄のさきから2つ目のミザールという星を見てください。
目の良い人は、ミザールの横にアルコルという小さな星を見つけることができると思います。アラビアでは、その昔「ミザール」と「アルコル」を使って兵士の視力検査をしていたそうです。
さらに、ミザールを望遠鏡でみると、2.3等と4.0等の星を見ることができます。

北斗七星

〇コル・カロリ

次に、りょうけん座のコル・カロリを望遠鏡で見てみましょう。
コル・カロリは2.9等の主星の側に5.4等の星を見つけることができます。ちなみに、コル・カロリは、ラテン語で「チャールズの心臓」という意味だそうです。

コルカロリ

他にも、ふたご座のカストル、しし座のアルギエバ、おとめ座のポリマ、うしかい座のプルケリマといった多くの重星を見ることができます。

二重星の位置ガイド

 

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開館日

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