香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
[イベント] スケジュール:2026/05/16
更新日:2026/04/17
2026年5月16日(土)夜間天体観望会のご案内です。
【日時】
2026年5月16日(土)
18時50分~:受付
19時20分:オリエンテーション開始
19時30分:天体観望&エアドームプラネタリウム投映開始
*数多くの天体望遠鏡で星空を楽しんだり、プラネタリウム投影を楽しんだりします*
21時00分:終了予定
エアードームプラネタリウム投影について
生解説で当日の星空などを紹介するプラネタリウム投映を行います。
観望会時間中に3回投映し希望者はいずれかの回にてご覧頂けます。
(1回30人×3回投映します)
「観望会前に食事ができるところがありませんか」という問い合わせをいただくことがよくあります。天体望遠鏡博物館と同敷地内の「農家レストラン」で「うどん」「そば」「丼」「フランクフルト」「ぜんざい」をお楽しみ下さい。営業時間:午後4時から7時まで
①大小様々な天体望遠鏡を使って天体を楽しめる。
天文台に設置していた大型望遠鏡、天文マニア垂涎の高性能望遠鏡や昔欲しかった懐かしい天体望遠鏡、初心者に人気のある小型望遠鏡、電子観望用のデジタル天体望遠鏡、星空を見るのに適した双眼鏡まで、各種の天体機材が豊富に揃っています。
②星空がきれい。
天体望遠鏡博物館がある「さぬき市多和地区」は山に囲まれています。市街地の光害の影響が少なく、晴れていれば「天の川」が肉眼で見えます。
③曇ったときでも博物館なので楽しめる。
昼間とは雰囲気が違う「館内ナイトツアー」、夜だからできる「望遠鏡などを使った実験」、「望遠鏡操作体験」天文ボランティアスタッフの楽しいお話などが行えます。
天体観望会の楽しみ方
天体望遠鏡博物館の天体観望会に参加される方の理由はさまざま。
参加者のニーズにできるだけ応えることが出来るように、観望会当日のお昼からボランティアスタッフが各種の望遠鏡を準備したり、役割分担したチーム編成をしています。
オリエンテーションのときに当日の「楽しみ方」をスタッフが説明しますので、お役立て下さい。
・天の川を見たい!いっぱいの星を見たい!
・星座を教えてもらいたい!
・家族で星と望遠鏡を楽しみたい!
・とにかく天体望遠鏡で星を見てみたい!
・量販店などにおいてあるような小型天体望遠鏡を実際に覗いてみたい!
・自分で操作してみたい!
・大型の天体望遠鏡で星を見たい!
・昔欲しかった天体望遠鏡を使ってみたい!
・月のクレーターをスマートホンで写したい(月が出ているとき)
・星をスケッチしてみたい
【参加費】
大人500円
大学高校生400円
中学小学生300円
就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料
【募集数・定員】80名
【雨天・曇天時】
雨天・曇天時は別プログラムにて開催致します。
別プログラムの例
・館内ナイトツアー
・望遠鏡を使った実験やお話など
【参加方法】ネット予約をご利用下さい
☆★今回の天体観望会での観察オススメ天体リスト
星座:かに座,しし座,うしかい座,おとめ座
一等星:レグルス,アークトゥルス,スピカ
星の並び:北斗七星,春の大曲線
星雲:おおぐま座の系外星雲M51,M81,M82
星団:かに座の散開星団プレセペ(M44),りょうけん座の球状星団M3
二重星:ミザール,プルケリマ(イザール)
5月16日開催予定の天体観望会にて,観察しておきたいオススメの天体を紹介します。
夏至まであと一ヶ月ほどになってきました。日没も遅くなってきています。この日の日の入りは午後7時頃。オリエンテーションが終わる頃になっても,空には明るさと青みが残っていることでしょう。明るい星しか見えにくいかもしれませんが,時間が経つとともに見える星の数は増えてきます。
下の円形星図は,当夜の午後8時頃の星空です。
この円形の星図中に方位を記入してあります。その方位を下にすると星座早見盤のように扱うことができます。(注)一等星を紫色の文字で表示していますが,北極星,ふたご座のカストルは一等星ではありません。
星空を見る場合,最初に明るい星に注目するのが基本です。まずは,その明るい星,一等星を目印にしてみましょう。西方向にはまだ冬の星座が見えていますが,主役は完全に春の星座たちです。その春の星空には一等星が3つありますが,おわかりになるでしょうか。
しし座のレグルス,おとめ座のスピカ,そして,うしかい座のアークトゥルスの3つ。
南方向に身体を向けて,天頂(真上)を見上げてみましょう。天頂よりやや西よりに見えるのがレグルス。真上から東寄に,やや赤っぽい色で見えているのがアークトゥルス。アークトゥルスより少し低い位置に白っぽく見えているのがスピカです。
一等星の名前ってなかなか覚えにくいですよね。そこで星の名前の由来や意味などを知っておくと,印象に残りやすいかもしれません。ということで春の一等星たちの名前の由来(意味)を紹介しておきましょう。
しし座のレグルス:ラテン語で『(小さな)王』という意味。ズバリ百獣の王しし座の一等星そのものという名称です。レグルスはライオンの心臓のあたりに位置します。
うしかい座のアークトゥルス:『熊の番人(熊を追う者)』という意味。おおぐま座のすぐ後ろをついていくように,高度を上げてくるのは確かに番人みたいですね。また,和名として『麦星』という名称が付いています。麦の刈り入れ時期となるのが5~6月。ちょうどこの頃に頭上に見やすくなっているからでしょう。
おとめ座のスピカ:意味は『穂先』。麦の穂の先という意味ですが,おとめ座のモデルになっている女神デーメテールが,左手に持っている麦の穂の先の部分にスピカはあります。また,『とがったもの』という意味もあるんです。穂先ということで,形状がとがっているわけですね。スピカの綴りは『Spica』。野球選手やサッカー選手が履いている靴の裏には,とがっている釘のようなものが付いています。スパイクシューズなんていいますが,その綴りは『Spike』。若干違ってますが,とがったという意味で語源は同じです。
意味がわかると,これら一等星の名前も覚えやすくなるような気がしませんか?
明るい一等星が見つかれば,そこを基点にして星座も探しやすくなります。
それでは,レグルスから『しし座』を見つけてみましょう。
しし座のモデルとなっているのは,ネメアの森に住む人食いライオン。その体は鉄のように硬く,剣や弓矢も効かないため誰も退治することができませんでした。そこで,怪力自慢の英雄ヘラクレスに,このライオンを退治せよという命令が出されました。ヘラクレスはこん棒を使って戦いを挑みましたが,簡単に折られてしまい,武器はまったく役に立たないことを悟ります。困ったヘラクレスは,ありったけの腕力で三日三晩,ライオンの首を絞めつけました。そして,ようやくライオンを退治することができたという話です。
しし座は,南空のけっこう高い位置にあります。目印は一等星レグルス。上に星座線を入れたしし座の写真を載せていますが,このレグルスを目印にして,ししの形を追ってみてください。
レグルスがあるのが前足。レグルスから上(北)の部分に,『?』マークを裏返したような星の並びがわかります。この部分は,西洋の大鎌に見立られて,『ししの大鎌』ともいわれます。ちょうどライオンの頭,胸の部分です。写真の星座線からも,何となく(右を向いた)ライオンっぽい感じを想像できるのではと思います。
また,レグルスの左(東)方向に目をやると,しし座で2番目に明るい2等星のデネボラという恒星が見つかります。デネボラとは『ライオンの尾』という意味で,ししの尻尾にあたる恒星です。
しし座の後ろ足のところには,たいへん遠くにある系外星雲(天の川銀河の外側にある銀河)があります。M65,M66,NGC3628の3つの銀河です。距離は約3500万光年。
非常に遠くにある天体ですから,暗くてボンヤリとしか見えません。目をこらしてじっくりと望遠鏡をのぞき込んでみてください。暗い系外星雲については,たくさん星の光を集めることができるスライディングルーフ内の大型望遠鏡で観察するのがオススメです。
続いて,アークトゥルスから『うしかい座』を見つけてみましょう。
うしかい座は古くからある星座です。神話に登場するうしかいのモデルは複数あるようですが,その中の一人とされるのが,タイタン族に属する巨人アトラス。このタイタン族と大神ゼウスは,世界の支配権をめぐって争いを繰り広げていました。その戦いにアトラスも参加します。しかし争いに敗れたタイタン族には罰が与えられ,アトラスにも天と地を担ぐという厳しい役務が言い渡されます。その重く苦し過ぎる罰に,アトラスはペルセウスに頼んで自分の身体を石に変えてもらいます。堅い石になることによって,重い天地を担ぐ負担を消してしまおうと考えたのです。
アフリカ大陸北部にアトラス山脈という山がありますが,それは石となったアトラスの姿だといわれ,この山脈から西に見下ろす海は大西洋(Atlantic Ocean)と呼ばれるようになったと言われています。
うしかい座にはプルケリマという二重星があります。プルケリマとは,ラテン語で『最も美しいもの』という意味。最も美しいって,いったいどんな風に見える二重星なんだろうって思いますよね。
この星の正式固有名はイザール。アークトゥルスのすぐ上(北)にある2等星です。
天体望遠鏡で倍率を上げて観察すると,黄色っぽい主星に,青みがかった伴星(二重星の暗い方の星)が寄り添っている姿は,とても美しく感じます。
3つめのスピカから『おとめ座』を探してみましょう。
おとめ座も神話を紹介しておきますね。
女神デーメテールにはペルセポネーという娘がいました。あるとき花畑で妖精と花を摘んで戯れていたペルセポネーを,冥府の王ハーデス(ローマ神話ではプルート)が強引に連れ去って自分の嫁にしてしまいます。嘆き悲しんだデーメテールは洞窟に隠れ,姿を見せなくなります。すると農業の神が姿を消したものですから,地上では農作物が一切実らなくなりました。これに困った大神ゼウスは,(弟である)ハーデスに,ペルセポネーを母の元に返すように説得します。
ハーデスは,仕方なく兄の言うことに従うのですが,ここで問題が発覚します。”あの世の食べ物を口にしたものは地上に戻れない”のです。実は,ペルセポネーは冥界のザクロを食べてしまっていたんです。そのため母の元へは帰ることができません。頭を抱えてしまったゼウスは,悩んだあげく一つの解決策を提案します。ペルセポネーは地上に戻しなさい。ただし,彼女が口にしたはザクロ4粒であったので,4か月だけはハーデスの元に戻しますと。
結局,娘のいなくなる4か月間,デーメテールは洞窟に隠れてまた泣き続けます。結果,(この4か月の間は)農作物が実らない季節,いわゆる冬ができたのだとされています。
いかがでしょうか。星座にまつわる神話を紐解いてみると,ちょっとおもしろくなって気になる星座を探してみたくなったりしませんか?
スピカから北(上)を探りながらおとめ座は見つけることになると思いますが,しし座やうしかい座と違って,おとめ座を見つけることはかなり難易度が高いものです。というのもスピカ以外は,3~4等級の星々ばかり。暗い星からなる星座なので,そこそこに空が暗くないと全体像を見つけるのが難しいのです。まあ,デネボラとアークトゥルスとの位置関係から,このあたりなんだろうなって見当を付けるくらいでいいのではと思います。
ちなみに,おとめ座は全天星座の中で2番目に大きな星座となっています。2番目と聞くと,じゃあ1番大きな星座はどれ?って気になりますよね。全天88星座中,一番大きな(面積の広い)星座は何だと思いますか?
正解は当ページの一番最後に記してあります。解答がひらめくまで,あれこれ思い巡らせてください。あまり耳にしたことのない星座かもしれません。ヒントは海にいる細長い生き物です。
さて,春の星空で外せない星の並びがあります。北極星を探すのに利用されることでも有名な北斗七星です。北斗七星から北極星を探す方法は,小学4年生の理科で学習します。一度,子どもの頃の勉強を思い出して北極星を探してみましょうか。
見つけ方は簡単です。まず北斗七星を見つけておきます。当夜は,天頂(真上)近くに見つかるはずです。その北斗七星のひしゃくの先の星と2番目の星を結んで,ひしゃくの向く方向に5倍ほど伸ばしたところ(下図参照)に北極星があります。
北斗七星は星座ではなくて,おおぐま座の一部です。
春の星空では,遠くの天体がたくさん見えるという特徴があります。しし座のところでも3つの銀河(系外星雲)を紹介しましたが,おおぐま座にも,比較的観察しやすい銀河があります。
まずは,M81とM82。M81とM82は,北斗七星のひしゃくの先に位置します。距離は1200万光年。
M81の方は渦巻き型をしていますが,M82の方は不規則な形が特徴です。M81の方は楕円っぽく,M82の方は細長く観察できます。数千年前に,この二つの銀河は接近して,M82はM81の大きな重力で変形してしまったと考えられています。望遠鏡で観察すると,どちらもボンヤリとした雲か煙にしか見えませんが,遙か深宇宙の生の姿だと考えると,とても見応えがあるのではと思います。
系外星雲をもう一つ,同じくおおぐま座にあるM51です。
M51は,大小2つの銀河がくっついているため,子持ち銀河とも呼ばれたりもします。下の写真では,M51の渦巻きの1本の腕の先に,小型の銀河(NGC5195)が並んでいる様子がわかると思います。
残念ながら通常の望遠鏡では,大小の星雲を結ぶ腕までは見えません。それでも,目を凝らせて観察していると,大小2つの淡い雲という感じにわかるようになってきます。それは,遙か2100万光年かかって地球に到達した銀河からの光。写真ではない本物の宇宙からの光です。
これらの系外星雲はものすごく遠くにあるため,暗くて小さくしか見えません。天体望遠鏡を使ってもとても見えにくい。だから,系外星雲を観察するときは,できるだけ(レンズや鏡の直径が)大きな望遠鏡で見ることがポイントになります。
※M81,M82,M51は,大口径の望遠鏡で観察してみてください。
北斗七星の柄の部分をひしゃくの部分とは反対方向に伸ばすと,うしかい座のアークトゥルスに,そのアークトゥルスをさらに南へ伸ばすとおとめ座のスピカにいきつきます。この北斗七星の柄の部分から,アークトゥルス,スピカと結んでできる曲線が春の大曲線(冒頭の円形星図参照)です。
こういった星々を結んでできる形や星座の観察には,天体望遠鏡は必要ありません。望遠鏡での観望を待つ間,いろいろな星の並びや形を見つけて楽しんでみてください。
それでは,銀河の他の天体にも目を向けてみましょう。
北斗七星には,ミザールという二重星(二つの星が接近して見えているもの)があります。
北斗七星の柄の先から2番目の星がミザールです。肉眼でも2つに分かれて見えるといわれている二重星。上の写真でも2つの星がくっついているのがわかりますが,明るい方がミザール,暗い方の星はアルコルといいます。アラビア地方では,その昔,兵隊の視力検査に利用されていたそうです。視力に自信がある方は,肉眼でこのミザールが2つの星に分かれて見えるか挑戦してみてください。
さて,ここまでいくつか,大きめの望遠鏡で観察するのがオススメなどとお話してきましたが,ここでちょっと,望遠鏡のサイズ面での特長を簡単にまとめておくので,覚えておいてくださいネ。
大きな望遠鏡の特長:
☆光をたくさん集めることができる=暗い天体まで見える
☆高倍率が得やすく,細かいところまで詳しく見える
小さな望遠鏡の特長:
☆低倍率が得やすく,広い視野で天体の全体像を眺めることができる
系外星雲のような暗くて淡い天体を見るのにオススメなのは大きな望遠鏡。では小さな望遠鏡は,どんな天体の観察を得意としているのでしょうか。
小さな望遠鏡は,対物レンズや対物鏡の焦点距離が短いものが多いです。天体望遠鏡の倍率は,『対物レンズや鏡の焦点距離÷接眼鏡の焦点距離』で計算できます。対物レンズ(鏡)の焦点距離が短いということは,低い倍率が得やすいということ。倍率を上げない方が気持ち良く見える天体,そんな天体を見るには小型の望遠鏡で観察するに限ります。
低倍率で観察できる,当夜オススメの天体として紹介しておきたいのは,かに座の散開星団(数多くの恒星が集まっている天体)M44です。
M44はプレセペとも呼ばれています。プレセペとはラテン語で『飼い葉桶(牛馬のエサ入れ)』という意味。小型の望遠鏡でも30~40個以上の星を数えることができます。
レグルスの西側(南に向かって右方向)にかに座があります。そのかに座のど真ん中に,プレセペはあります。概ね散開星団は低倍率での観察が向いていて,倍率を上げすぎると星の密集感が感じられなくなったり,全体像が見えにくくなったりして,おもしろみがなくなることが多いです。
その他にも,オススメ天体の一つにM3というりょうけん座の球状星団(多くの恒星がお互いの重力で球形に集まった天体)があります。球状星団は,低倍率でも雰囲気はわかりますが,特徴をしっかり観察するには,大きな望遠鏡&高倍率での観察というのが基本となります。
高倍率での観察すると,(気流や空の状態にもよりますが)一つ一つの星々がブツブツとツブツブに分離して見えてきます。当夜は,スライディングルーフの中に設置されている,大口径の望遠鏡でじっくりと観察してみてください。
位置はうしかい座のアルクトゥールスとりょうけん座α星の真ん中あたりにあって,実際の大きさは直径は100光年以上。50万個もの恒星が集まってるといわれています。年齢も相当に古く,どうしてこんな天体があるの?と思いたくなるような不思議な天体です。
距離は34000光年。天の川銀河(銀河系)の周辺部に位置します。
最後になりましたが,当夜絶対に外せない天体をもう一つ。おそらく16日の夜空で一番に目立っている星だと思います。西寄りの空に,非常に明るく輝く星が一つ。その星は太陽系第5番目で太陽系最大の惑星である木星です。
木星の大きさは地球のおよそ11倍。木星は10時間ほどで一回転(自転)します。地球は24時間で一回転。ということは,地球の11倍の巨大な惑星が地球の2倍以上の速さで自転しているということ。そのため,生じた遠心力で赤道付近が膨らんでいるんです。良く観察してみてください。木星は左右(南北)方向よりも上下(東西)方向の方に膨らんで,やや楕円形に見えてるはず。木星の見た目の特徴の一つです。
見た目の特徴2つ目として,木星表面に見える数本の縞模様があります。木星は,アンモニアやメタンでできた雲で覆われています。木星面の模様はすべてこの雲が作り出している模様です。木星は,とても速いスピードで自転しているため,東西方向に強い力が生じ,同方向に流れる風が発達します。この流れの方向に雲が並ぶため縞模様として見られるのです。
そして,3つ目の特徴としては,木星の上下(東西)に見えている4つの明るい小さな星々です。この4つの星はガリレオ衛星とよばれ,木星の数ある衛星の中でも特に大きくて明るい衛星です。
名前のとおり,ガリレオ・ガリレイが発見した衛星で,この発見が天動説を覆し,地動説を裏付ける強力な証拠となっていったのです。
この夜は,木星本体の両側に2個ずつ計4個の衛星が見えています。片側に見えている衛星はカリストとイオ。反対側に見えているのがエウロパとガニメデ。上のイメージは,5月16日夜のガリレオ衛星の位置を示しています。上から,カリスト,イオ。木星本体を挟んで,エウロパとガニメデ。望遠鏡によって上下左右が逆に見えている場合があります。ご注意ください。
最後に紹介しましたが,木星は時間とともに西空に高度を下げていくので,もしかしたら観望会の最初に望遠鏡が向けられるかもしれません。
ここまで,いくつか見どころとなる天体を紹介しましたが,春の星空には他にも数多くの『見ておもしろい天体』がたくさんあります。ここに記しているもの以外の天体についても,博物館の担当者が望遠鏡を使って導入,そして紹介してくれると思います。望遠鏡を覗きながら,それがどんな天体なのかぜひ質問してみてください。星は観察するだけでなく,その天体がどんな天体であるかを知ることによって,より興味深く感じることができるようになるものです。
また,大きな望遠鏡と小さな望遠鏡とでは見え方がかなり違ったりします。レンズを使った屈折望遠鏡と鏡を使った反射望遠鏡とでも,見え方に違いがある場合があります。倍率の違いによる見え方の違いもあります。同じ天体でも,いろいろな望遠鏡,いろいろな倍率で観察して,見え方の違いを味わってみるのもおもしろいと思います。
それでは,観望会でお会いできるのを楽しみにしています。
<正解>うみへび座
※HP中の円形星図,説明図はAdobe Illustratorで作成しています。
天体画像・スケッチは,博物館会員が小型の天体望遠鏡で撮影・描画したもので,見た目に近づけるための若干の加工を施しています。
<注>
天体(星雲星団)の名称の頭に付く『M』記号について
フランスの天文学者シャルル・メシエは,数多くの星雲星団を観測してカタログにまとめました。そのカタログに記された110個の天体には,個々にメシエを意味する『M』が付く個別番号が振られていて,一覧化され観測に活用されています。