お知らせ

２０２０年１０月２２日（木）、当館のＩ理事が香川県立坂出高校　自然科学部にミザールＡＲ－８０Ｒ屈折赤道儀を搬入し、部員のみなさんと一緒に組み立てて取扱方など伝えました。

このミザールＡＲ－８０Ｒ屈折赤道儀は２０１５年に校舎耐震化工事に伴う天文ドームの取り壊しが検討された際に、ドーム内や理科室準備室に保管されていた古い望遠鏡といっしょに天体望遠鏡博物館が引き取ったものです。当時の校長先生から、「もし生徒に使いやすい天体望遠鏡があれば修復して、天文に関心のある生徒たちが使えるようにしてもらいたい」とのご希望をいただいていました。

当時いっしょに引き取った天体望遠鏡は、ドーム内に設置されていた西村製２０㎝反射赤道儀の他にミザールカイザー８㎝屈折赤道儀、ミザールＡＲ－８０Ｒ屈折赤道儀、ビクセンＳＰ赤道儀、ケンコースカイメモＱがありました。その中から扱いやすさ、保存状態と付属品のそろい方などを検討して、外付け式のモータードライブＭＭＤが使用できるミザールＡＲ－８０Ｒ屈折赤道儀をフルメンテナンスしてお返ししようということになっていました。

引き取ったときの様子です。

メンテナンスはヨシカワ光器研究所にて光学系だけでなく赤道儀の分解・調整まで行いました。

メンテナンス後、数年間、博物館で保管されていましたが、諸準備が整いこの度の引き渡しとなりました。坂出高校　自然科学部の生徒さんはじめ多くの生徒さんに永く使っていただければと願っています。

２０１５年の引き取り時の記録はこちらのページに記載しています。

http://www.telescope-museum.com/tls/tls-313/