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夜間天体観望会6月8日(土)

[イベント] スケジュール:2019/06/08
更新日:2019/05/29

*このイベントは2019年6月8日(土)終了しています。次回開催予定は年間イベントのページをご覧下さい。

【日時】2019年6月8日(土)19時30分~21時30分 (受付19時00分~)
【内容】19時30分からオリエンテーション後、20時すぎから天候に合わせて天体観望を行います
【予定機材】:大型望遠鏡数台、中型望遠鏡10台程度、大型双眼鏡数台、小型双眼鏡40台程度
【参加費】大人500円、大学高校生400円、中学小学生300円、就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料

【参加申込】このイベントは2019年6月8日(土)終了しています。次回開催予定は年間イベントのページをご覧下さい。

【オリエンテーションの内容】
・今夜の星空のシュミレーション(教室内)
・本日の天体望遠鏡の味わい方(教室内)
・天体望遠鏡の見方・使い方説明(教室内)
・双眼鏡の使い方説明(教室内)
・夜間天体観望会での事故防止注意事項説明(教室内)
・双眼鏡・天体望遠鏡の操作練習(校庭)

【雨天・曇天時の内容】
・天体望遠鏡の操作体験
・天体模型を使った観望疑似体験
・シュミレーションソフトを使った今夜の天体紹介
・会員の話など
当日の状況に合わせて開催しています。
当日の予約キャンセルは連絡不要です。

【6月8日(土)の星空】
6月は一年で一番、昼が長くなるのが季節です。今年の夏至は6月22日です。そのため6月8日の日没は19時17分です。いくつかの星が見え始めるのは20時ころになります。(いずれも香川県さぬき市の緯度、経度を基準にした予測値)
19時30分までに受付を済ませてオリエンテーションを行う「天文教室」にお集まり下さい。オリエンテーションでは今夜の星空の見所紹介、双眼鏡・天体望遠鏡の見方・使い方・味わい方、夜間天体観望会での事故防止注意事項を説明します。その後、双眼鏡・天体望遠鏡の操作練習を校庭に出て行います。

月 肉眼

20時前後はまだほのかに明るい西の空に三日月よりも太い月齢4.7の月が見えます。地平線から40度くらいの高度ですから双眼鏡や天体望遠鏡を使って導入しやすい高さ(角度)です。三脚にとりつけた双眼鏡と天体望遠鏡のファインダーを使って月を導入してみて下さい。

月 拡大

双眼鏡でも大きめのクレーターが見えます。天体望遠鏡は倍率を変えることができます。まずは月全体が見える40倍から60倍で見てみましょう。次に80倍から120倍程度にしてクレーターの凹凸、影などを確認しましょう。クレーターが重なっている地域がありますが、そのような地域を見ているときはどのクレーターが先にできたかを考えてみましょう。クレーターの端の方で重なっているものや、クレーターの中に小さなクレーターがある様子もわかるでしょう。

8時20分西空1

月でひととおり練習したあとは、近くの明るい星を見てみましょう。

西空2

月の近くに見えているのは「しし座」です。

西空3

星々をたどると獅子のように見えてきます。

しし座全体

月のすぐ左にしし座の1等星レグレスが見えます。地球から77光年さきにある比較的近いところにある恒星です。しかし1等星でも少し見つけにくいかもしれません。レグレスは全天に21個ある1等星の中で一番くらい1等星ですし、今日は明るい月がすぐそばにありますからなおさらです。そういうときは双眼鏡が威力を発揮します。双眼鏡を使いこなすことは天体観望の達人への第一歩です。

次にレグレスの少し上で少し赤みがかった2等星アルギエバを見ましょう。肉眼や双眼鏡だとひとつの星にしか見えませんが、天体望遠鏡の高倍率で見るとオレンジ色の2.6等星と黄色の3.8等星の二つの星に分離します。地球から126光年さきにある二重星(連星)です。2009年に特殊な観測方法を用いることでこの星には惑星があることが判明しました。予想では地球のような岩石型惑星ではなく木星よりも巨大なガス型惑星だそうですから少なくとも人類のような生命体はいないでしょう。双眼鏡で位置確認して天体望遠鏡に導入してみましょう。二重星はスケッチに適しています。点をふたつ書くだけですから簡単です。それでもスケッチするために見るのと、ただ単に眺めるだけでは見え方が違うことに気づけるでしょう。

 

だんだんと暗くなってきました。肉眼で春の星座をたどってみましょう。しし座のおしりにはデネボラと呼ばれる2等星があります。デネボラとうしかい座の1等星アルクトゥールス、おとめ座の1等星スピカを線で結ぶと「春の大三角」になります。

春の大曲線

北の空を見てみましょう。北斗七星が見えます。北斗七星はおおぐま座の背中とおしりしっぽあたりの目立つ星です。北斗七星とうしかい座の1等星アルクトゥールス、おとめ座の1等星スピカを線で結ぶと「春の大曲線」になります。

さそり1

21時を過ぎると南東の低空に明るい星が見えてきます。太陽系最大の惑星である木星です。木星の右側(西側)で赤く輝いているのはさそり座の1等星アンタレスです。

さそり2

さそり3

さそり座のしっぽ付近はまだ山に隠れていますが、さそりのように見えると思います。

木星と衛星

木星には探査機により数十個の衛星が発見されていますが、地球から小型天体望遠鏡で見ても4つの衛星が見えます。この4つの衛星は400年ほど前にガリレオが小さな天体望遠鏡を使って発見しました。ガリレオはこの4つの衛星と木星を継続観測することで衛星が木星の周りを回っていることを発見しました。当時はすべての天体は地球の周りを回っていると信じられていましたから、この発見により地球がすべての中心ではないことをガリレオは確信しました。天体観測により得られた大発見です。
木星拡大

木星を天体望遠鏡を使って100倍~300倍で見ると縞模様がよく見えてきます。

東

21時ころ東の空を見てみましょう。低空に明るく輝くこと座の1等星ベガが見えます。その上に目立ちませんがヘラクレス座があります。

ヘルクレス座

ヘルクレス座2

このヘラクレス座にはとても美しい球状星団M13(メシエ13)があります。

M13位置

慣れていると双眼鏡でその存在がわかりますが今日は、天体望遠鏡で見ましょう。

M13イメージ

口径10㎝以上の天体望遠鏡でみるとかなり迫力があります。口径ごとの見え方の違いを楽しんでみて下さい。

ミューロンによるM13

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開館日

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