香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
2014年10月22日、東京都の片本泰郎様からの寄贈品です。
主鏡は旭精工(アスコ)、斜鏡はアストロ光学、鏡筒は成東商会(ダウエル)、赤道儀は高橋製作所(タカハシ)を主要パーツにして、自作された望遠鏡です。寄贈時には三脚がありませんでしたが、後日、片本様が再製作下さいました。
主鏡口径16㎝、焦点距離135㎝。
鏡筒長の不足に対応するため、主鏡セルを筒外に延長しています。
硝材の厚みも充分あります。
プレート(木製)を作ることでタカハシ製赤道儀に載せられるようにしています。
片本様が高校生のころ、アストロ光学、足立光学、成東商会さんなどに自作部品を求めに訪ね、いろいろ教えてもらいながら制作されたものだそうです。アルミ板の切断、曲げ加工、ねじ切り、つや消し塗装など随所に工夫が凝らされています。
冬の寒空に数時間かけて外気温に慣らして見た土星や木星、火星の白い極冠、荒涼とした月のクレーターや平原、連星や星団の美しさは年を重ねたすばらしい思い出になっているそうです。
若い人にも宇宙の美しさを、自分の目で見て感じてもらえたらという想いで寄贈を決められました。
また、15㎝用経緯台や接眼レンズ、分光器の寄贈も賜りました。
接眼レンズ
上段左から タカハシOr40 Or25 Or9 Or5
下段左から 不明 ビクセンK10 Or4 HM9
接眼レンズの末端に取り付けて、恒星のスペクトルを観察する器具です。当時、五藤光学ではアミチ型プリズム3枚構成の普通型と5枚構成の高級型がありましたが、これはアミチ型プリズム5枚構成+シリンドリカルレンズ3種付きの高級型です。
2014年12月11日 片本様から追加寄贈がありました。
10月22日の寄贈時には、三脚がありませんでしたが、今回、片本様が再製作下さいました。
また、小型木製三脚も追加寄贈下さいました。
木製の小型三脚です。サイズ比較のため手のひらと写してみました。