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【満員御礼】11月夜間天体観望会

[イベント] スケジュール:2020/11/14
更新日:2020/10/25

2020年11月14日土曜日開催の夜間天体観望会のお知らせです。参加にはネット予約が必要です。
(募集組数を超えるお申し込みがありましたので10月12日10時18分に予約受付を終了致しました)

【日時】2020年11月14日(土)19時00分~20時30分 (受付18時30分~)
【内容】19時からオリエンテーション後、天候に合わせて天体観望を行います
【予定機材】:大型望遠鏡数台、小型・中型望遠鏡10台程度
【参加費】大人500円、大学高校生400円、中学小学生300円
     就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料
【募集組数】10組(40名程度)
【オリエンテーションの内容】
 ・今夜の星空のシュミレーション
 ・本日の天体望遠鏡の味わい方
 ・天体望遠鏡の見方・使い方説明
 ・夜間天体観望会での事故防止注意事項説明

【雨天・明らかな曇天時】
 ・開催中止に致します
 *通常時は雨天・曇天時でも別プログラムにて室内開催していますが、今回は室内での「密」を避けるため雨天・明らかな曇天時は開催中止と致します。
 *開催中止のお知らせは当日正午過ぎにホームページに掲載致しますので来館前にご確認下さい。

【参加方法】募集組数を越えるお申し込みがありましたので予約受付を終了させていただきます(10月12日10時18分)

 11月14日の星空案内

11月14日(土)の天体観望会で見える星空(天体)の見どころを紹介します。

 この日は月が新月前のため,月明かりの影響が全くありません。そんな月の見えない夜は,星雲や星団等の暗い天体を見るのに適しているといえます。『秋の天の川や星雲星団めぐり』を楽しみますが、南西の山に沈みそうな木星・土星がまだ見えていたらそこから始めましょう。

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木星・土星がまだ沈んでいなくても,高度が低いため気流の影響を受けて惑星像は揺れていて,高倍率では詳細な模様等は見えにくいかもしれません。中倍率程度で見るのがベターかもしれません。

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 その木星,大きさは地球のおよそ11倍。10時間ほどで一回転します。地球は24時間で一回転。ということは,地球の11倍の巨大な惑星が地球の2倍以上の猛烈な速さで自転しているということ。そのため生じた遠心力で赤道付近が膨らんでいます。詳しく観察してみてください。木星は上下(南北)の縦方向よりも左右(東西)の横方向の方に膨らんで,やや楕円形に見えてるはずです。
 木星横のすぐ近くに目をやると,木星本体の右上側(望遠鏡により左右が逆になる場合があります)に4つの光点が見つかるはずです。この4つの星は,ガリレオ衛星とよばれる,木星の衛星の中でも特に大きくて明るいものです。木星に近い順に,イオ,エウロパ,ガニメデ,カリスト。ガニメデは太陽系最大の衛星で,エウロパは内部に膨大な量の海水があるといわれている衛星です。

 続いて土星
 観望会では人気NO.1の天体で,宇宙の神秘を最も体感できる天体といえるかもしれません。
 木星は地球の11個分ほどの大きさ。それに比べて土星は若干小さ目ですが,それでも地球の9個分の大きさを誇る大きな惑星です。天体望遠鏡を使うと,有名な土星の環(輪っか)も明瞭に観察できます。どうしてそんな姿をしているの?って,つい考えてしまいそうになる,神秘的な姿をじっくりと味わってみてください。

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 環は,小さな氷や小石からできていると言われています。
 その環は年によって傾きが変わって見えますが,今季はちょうど土星らしい傾き具合で見えているような気がします。
 土星本体のそばには,木星ほど目立つわけではありませんが,いくつかの衛星も見ることができます。望遠鏡で見える土星の衛星の中で一番明るいのはタイタンとよばれる衛星です。タイタンは木星の衛星ガニメデに次ぐ太陽系で2番目に大きな衛星。液体の湖の存在が確かめられていて,生命の存在もうわさされている天体でもあります。

 この2つの惑星の観望には,ちょっと急ぎ足で慌ててしまいそうですね。来月12月にも当博物館での天体観望会が予定されていますが,木星・土星は高度が低すぎて,おそらく見えないのではないかと考えます。すなわち今回が今季最後の観望チャンス。稜線に沈むまでじっくりと観望してみてください。

 2つの惑星を観望したところで,次は秋・冬の星雲星団を巡りたいところですが,もう一つ絶対に見ておきたい天体があります。上空に明々と(赤々と)輝いている火星です。
 下の地球と火星の軌道図を見てください。

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 火星より内側にある地球の方が公転が早く,火星を追い抜く感じで回っています。そのため,2年2か月ごとにお互いが巡り会うことになります。上図は,地球と火星が接近し合うときの位置関係を示したものですが,今年は先月10月6日に最接近となりました。
 2年2か月ごとの接近するのですが,上図で地球と火星の間の距離を見てください。2018年や今年のようにお互いの間隔が狭いとき(大接近)もあれば,2025年や2027年のように間隔が他と比べて大きく(小接近)なるときもあります。近くで接近したときは,もちろん大きく見えるわけですから,今年は火星を大きく見るチャンスであるわけです。次の接近は2022年12月。火星と地球間の距離はちょっと離れている中接近となります。
 この夜は,最接近を過ぎて,およそ1か月が経過しての火星となりますが,まだまだ十分に大きく見えています。貴重な機会です,ぜひじっくりと観察してみてください。

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 火星は太陽系第4番目の惑星。大きさは地球の半分ほどで,それほど大きな惑星ではありません。また,地球のお隣の惑星といっても,その小さめのサイズのために大接近や中接近のときでないと十分な観察はできにくいわけです。
 ちなみに火星には木星や土星と違って大地があります。表面が赤く見えるのは,地表に酸化鉄を豊富に含む岩石がたくさんあるためです。今回は,火星の季節柄,白い極冠は見えませんが,黒っぽい模様が見えるはずです。

 惑星をしっかりと観察した後は,ちょっと落ち着いて星空全体を見渡してみましょう。

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 上の星空図は,観望会当夜20時過ぎに見える星空です。
 ※上下左右に記してある方角を下にして見ると,星座早見盤のように扱うことができます。
 その星空図をご覧ください。

 天頂から少し西には,まだ夏の大三角が見えています。ベガ,アルタイル,デネブの3つの一等星からなる見つけやすい大きな三角形です。秋も深まる頃なのに夏の星。旬も大きく過ぎて季節外れのためか,少し寂しげな印象もあるでしょうか。そして天頂近くにはペガスス座秋の四辺形(星空図参照),わかりますか?ペガスス座には明るい星がないため,星座の形は追いにくいのですが,2等星と3等星から形作られる大きな四角形を見つけてみてください。そして,天頂より少し北側にはカシオペヤ座が見えています。北極星を見つけるときによく利用されたり,W形の見つけやすい星座だったりと,何かと有名な秋を代表する星座の一つです。

 秋の星空には,目立つ一等星が少ないかわりに,『エチオピア王家の物語』に出てくる人物らが星座として揃って登場しています。
 ちょっと,そのエチオピア王家のお話を紹介してみますね。

 古代エチオピアにアンドロメダという名の姫がいました。
 アンドロメダは,エチオピアの国王のケフェウスとその妃であるカシオペヤの間に生まれた美しい王女で,その美しさゆえ,母親のカシオペヤは娘の自慢ばかりをしていました。そして,海の妖精であろうとアンドロメダの美しさにはかなわないだろうと口をすべらせたことで,海神ポセイドンの怒りをかってしまいます。
 怒ったポセイドンは巨大くじらをエチオピアの海岸に差し向けました。
 くじらといっても,ただ大きいだけのくじらではありません。恐ろしいつめの生えた手が2本,鋭い牙が生え並んだ口,その口から海水を吐くだけで大津波が起こるという怪物です。
 大津波に苦しむ民衆に頭をかかえた国王ケフェウスが神様に相談にいくと,それはカシオペヤの自慢話が原因であることがわかりました。そして海神ポセイドンの怒りを抑えるには,王女アンドロメダをお化けくじらの生け贄にささげるしかないと告げられたのです。
 もちろん,王はかわいい娘を差し出すことをためらいます。しかし,その話を知った国民がアンドロメダ姫をさらい,両手に鎖をかけて岩に縛り付けてしまったのです。
 やがて,岩にくくりつけられたアンドロメダ姫を見つけて,お化けくじらがやってきました。アンドロメダ姫に対して大きな口をあけて襲いかかるお化けクジラ。アンドロメダ姫が恐怖のあまり気を失いかけたそのときです。白い天馬(ペガスス)に乗った一人の若者が大空から舞い降りてきました。
 勇者ペルセウスです。
 ペルセウスは袋からメドゥーサの首を取り出し,お化けくじらにその顔を向けました。なにしろ顔を見たものは全て石になってしまうというメドゥーサの首ですから,お化けくじらといえどもひとたまりもありません。あっさりと石になってしまい,海に沈んでいきました。
 ペルセウスはアンドロメダ姫に一目惚れし,結婚を申し込みます。また,ケフェウス王もペルセウスの勇敢な姿にすっかりほれこんでしまって,娘との結婚を承諾しました。

 

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 目が慣れてきたら,この物語に登場する星座たちも探してみてください。

 それでは,秋から初冬にかけて見やすくなる天体を紹介していきましょう。まだ夏の星座や星雲星団も見えていますが,今回は秋の天体を中心に紹介していきましょう。

散開星団(さんかいせいだん)
 ほぼ同時期に誕生した星々が,比較的近い領域に集まってる天体
☆★ペルセウス座二重星団(h&χ)
 カシオペヤ座のW形の近くにある見事な散開星団。双眼鏡でもよく見えるとても美しい星団です。倍率は低めの方が隣接する2つの星団の全体像が見渡せることもあり,見た印象は良い感じがします。赤っぽい星があちこちに見られ良いアクセントになっています。
※距離1,400光年

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系外星雲(けいがいせいうん)
 天の川銀河(銀河系)の外にある銀河(島宇宙)
☆★M31(アンドロメダ座大星雲)
 アンドロメダ座にある系外星雲。肉眼で見える最も遠い天体。倍率は低めの方が全体像がわかりやすい。渦巻きにはなかなか見えませんが,見かけの大きさは満月の約5倍ほどもあるビッグな天体です。望遠鏡では渦巻きのうちの中心部がボンヤリと見えます。江戸時代後期にこのアンドロメダ星雲を出発した光が,今ここに届いているわけです。
 M31までの距離→300,000km/s(光の速度)×60秒×60分×24時間×365日×230年
 kmで表すと・・・・・宇宙の大きさを感じませんか?
 写真のようには見えませんが,ご自分の目でアンドロメダ星雲からの生の光を体感してください。
※距離230万光年

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二重星
 肉眼では1個の星にしか見えないものが,望遠鏡で観察すると接近した二つ(以上)の星として見える天体。実際に二つ以上の恒星がお互いに回り合っている天体を『連星』。ただ同じ方向に近寄って見えている見かけ二重に見えている天体を『見かけの二重星』といいます。
☆★アルマク(アンドロメダ座の二重星)
 アンドロメダ座にある美しい二重星。アルマクという名の二重星で明るさは2等級。青色とオレンジ色の色の対比が美しい二重星です。肉眼ではわかりませんが,望遠鏡を使って少し倍率を上げて見てみると,2星が分離して色の具合もよくわかってきます。この二重星は実際に2つの恒星が公転し合ってる『連星』です。
 似たような色の組み合わせのアルビレオという二重星がはくちょう座にあります。こちらも有名ですが,アルマクの方が,より接近し合ってるせいか色が濃く感じられる気がします。

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☆アルマク:これは写真ではなくてイメージです

すばる(M45,プレアデス星団)
 おうし座にある散開星団。
 平安時代に清少納言が枕草子の中で『星はすばる・・・』と記しています。『数ある星の中でもすばるが良い・・・』ということです。昔の人も注目していたみたいです。
 すばるは比較的若い星の集まりで,誕生してからまだ数千万年しか経っていない星々。比較的近いところにある天体です。通常の視力の良い人であれば肉眼でも5~7個程度の星を数えることができると言われていますが,実際にご自分の目で確かめてみてください。
 すばるを見るには双眼鏡を使うのが一番です。天体望遠鏡では倍率が高く,視野いっぱいに星団が広がり過ぎておもしろみに欠けてしまう印象があります。下の写真は,15倍程度の低倍率で見たときのすばるです。すばるの全体像が見えます。
距離は440光年。

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 この夜間観望会の主役は,観望好期となっている火星,木星,土星の3惑星といえるかもしれませんが,月明かりがないので,多くの星雲星団がとてもよく見えます。上に紹介した星雲や星団以外にも,夏の代表的な天体も含めて,見ておもしろい星々がたくさんあります。

<例>
  ★アルビレオ・・・はくちょう(座)の口ばしにあたる星
         オレンジと青の組み合わせがとてもきれいな二重星
  ★こと座の惑星状星雲M57・・・リング状に見えるため,『ドーナツ星雲』とよばれています
  ★こと座ε(イプシロン)星・・・二重星が二重になってる?ベガの近くにあります
         通称『ダブルダブルスター』
  ★ペガスス座の球状星団M15・・・恒星が数万個集まって球状に見える天体
  ★みなみのうお座の一等星フォーマルハウト・・・秋空にある唯一の一等星
  ★ちょうこくしつ座の系外星雲・・・NGC253
         アンドロメダ座大星雲よりも遙かに遠い銀河,距離1000万光年

<注> 星雲星団の名称の頭に付く『M』記号について
 フランスの天文学者シャルル・メシエは,星雲星団を観測してカタログにまとめました。そのカタログに記された110個の天体は,個々にM番号が振られて一覧化され,観測に活用されています。Mはメシエの略号です。

※HP中の天体画像は,博物館会員が天体望遠鏡を使って撮影したもので,実際に望遠鏡を覗いたときの見た感じに近いように若干の加工をしてあります。
 四角い星空図は,Astroarts社製StellaNavigator11で作成。
 円形の星空図,火星軌道図はAdobe社製Illustratorで作成しています。

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