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明るい惑星と月の共演、位置の変化の観察が楽しい

[天文現象] スケジュール:2019/09/06
更新日:2019/09/09

この夏、すっかり見慣れた一番星の木星と、その横並んだ土星の姿は9月になっても健在です。見えるたび肉眼でその輝きを楽しむもよし、双眼鏡や望遠鏡で観察するのも良いでしょう。とくに、9/6日-9/8日の3日間は、これらの惑星が月と共演、位置の変化とその配列を観察しましょう。
9/6日は木星と月が接近します。低倍率の双眼鏡や望遠鏡ではレンズの中に一度に両者が収まるほどです。月のクレーターを見ながら、木星のガリレオ衛星も観察できるかもしれません。レンズの倍率を上げて、わずかに動かすだけで、迫力クレーターと木星の縞模様を交互に観察するのも楽しいかもしれません。
翌9/7日は木星、月、土星がほぼ一直線上に並びます。それぞれ明るい天体なので、スマホやコンパクトカメラでも撮影できるかもしれません。気軽にカメラのレンズを夜空に向け天体写真に挑戦してみてください。
9/8日は土星に月が接近します。低倍率では同時に土星と月をレンズの中にとらえることができるはずです。土星に比べて月がはるかに明るいため、月のクレーターと土星の環を同時に観察することは難しいかもしれませんが、チャレンジするのは良いことです。ぜひ、この機会に挑戦してみてください。
また、この三日間の動きをカメラに収めたりスケッチしたりして記録するのも良いでしょう。天体観察の楽しみ方いろいろ、それぞれのお気に入りの観察をなさってみてください。

なお、9/6日は月齢7の上弦の半月になります。半月を見るたび、この月、上弦、下弦と質問されることがあります。一般の観察会や夕食後にご家族で眺める半月は、上弦の月と自信をもって答えてください。間違いありません。下弦の月は、夜半過ぎに昇る半月で、草木も眠る、うしみつ時や明け方に見える半月がそれになりますので、普段の生活ではあまり見る機会は多くないかもしれません。

stellarium-037_2

9/6日-9/8日の3日間の月の動きと木星土星の配置
 (月のサイズは拡大表示しています)
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文中の図表はプラネタリム表示用フリーソフトStellarium 0.19.1を使用しました。 (担当: fuji )

土星に接近した月、木星も共演20190908土星月接近

土星に接近した月、木星も共演
写真(スマホ撮影)提供:多田光里 2019年9月8日撮影
仕事帰りに月と土星、木星がきれいなのでスマホで撮影しました。

土星月接近線入り

明るく輝いているのが月齢の月です。
月のすぐ東(左側)にあるのが土星
木星は少し離れて西にあります。
9月6日には月と木星が近づいて見えていました。

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