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【予約受付中】12月20日夜間天体観望会

[イベント] スケジュール:2025/12/20
更新日:2025/11/19

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12月20日土曜日の夜間天体観望会のご案内です。街明かりの影響が少ない山間部の多和地区は星空がきれいです。この日は月明かりもありませんから、星座はもちろん、天の川も見えるでしょう。天体望遠鏡博物館には様々な望遠鏡が数多くあります。星と望遠鏡を楽しみましょう。

【日時】
2025年12月20日(土)
18時30分:受付開始
18時45分:オリエンテーション
19時00分:天体観望&エアドームプラネタリウム投映開始
20時30分:終了

エアードームプラネタリウム投影について
生解説で当日の星空などを紹介するプラネタリウム投映を行います。
観望会時間中に3回投映し希望者はいずれかの回にてご覧頂けます。
(1回30人×3回投映します)

プラネエアードーム7m

 天体望遠鏡博物館の観望会の特徴は3つあります。

①大小様々な天体望遠鏡を使って天体を楽しめる。
天文台に設置していた大型望遠鏡、天文マニア垂涎の高性能望遠鏡や昔欲しかった懐かしい天体望遠鏡、初心者に人気のある小型望遠鏡、電子観望用のデジタル天体望遠鏡、星空を見るのに適した双眼鏡まで、各種の天体機材が豊富に揃っています。

②星空がきれい。
天体望遠鏡博物館がある「さぬき市多和地区」は山に囲まれています。市街地の光害の影響が少なく、晴れていれば「天の川」が肉眼で見えます。

③曇ったときでも博物館なので楽しめる。
昼間とは雰囲気が違う「館内ナイトツアー」、夜だからできる「望遠鏡などを使った実験」、「望遠鏡操作体験」天文ボランティアスタッフの楽しいお話などが行えます。

天体観望会の楽しみ方
天体望遠鏡博物館の天体観望会に参加される方の理由はさまざま。
参加者のニーズにできるだけ応えることが出来るように、観望会当日のお昼からボランティアスタッフが各種の望遠鏡を準備したり、役割分担したチーム編成をしています。
オリエンテーションのときに当日の「楽しみ方」をスタッフが説明しますので、お役立て下さい。

・天の川を見たい!いっぱいの星を見たい!
・星座を教えてもらいたい!
・家族で星と望遠鏡を楽しみたい!
・とにかく天体望遠鏡で星を見てみたい!
・量販店などにおいてあるような小型天体望遠鏡を実際に覗いてみたい!
・自分で操作してみたい!
・大型の天体望遠鏡で星を見たい!
・昔欲しかった天体望遠鏡を使ってみたい!
・月のクレーターをスマートホンで写したい(月が出ているとき)
・星をスケッチしてみたい

【参加費】
大人500円
大学高校生400円
中学小学生300円
就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料

【募集数・定員】80名

【雨天・曇天時】
雨天・曇天時は別プログラムにて開催致します。

別プログラムの例
・館内ナイトツアー
・望遠鏡を使った実験やお話など

参加お申し込み方法

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参加人数* 大人:
高校生・大学生:
小学生・中学生以下:

12月20日の星空

☆★12月20日の天体観望会での観察オススメ天体リスト
星座:ペガスス座,カシオペヤ座,おうし座
一等星:カペラ,アルデバラン,フォーマルハウト
星の並び:秋の四辺形
星雲:おうし座の超新星残骸(M1),アンドロメダ銀河(M31)
星団:ペルセウス座の二重星団,ペガスス座の球状星団(M15),おうし座の散開星団(M45=すばる=プレアデス星団)
二重星:アンドロメダ座アルマク
惑星:土星,土星の衛星タイタン,天王星,海王星


 

 さて,いよいよ2025年も最後の月となりました。本年の最終回の天体観望会となります。
 12月冬本番間近となる星見。気温が低めで,思わずブルっときそうな寒空は,透明度がまた一段と高く,いわゆる”星がきれいな夜”になる場合が多いのです。
 それでは,当観望会の主だった内容を紹介していきたいと思います。
 観望会開始の19時,空は十分に暗くなってきていて,多くの星々が見えてきているはずです。まずは,視線を真上に上げて,星空全体をグルッと見渡してみましょう。

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 上図は,観望会当夜19時過ぎに見える星空です。上下左右に記してある方位を下にして見ると,星座早見盤のように扱うことができます。
 次に身体を南へ向けて,見上げてみたときの様子です。

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 (注)イメージ化したおおまかな図なので,実際の星の正確な位置を示すものではありません。

 南から少し西よりの低い空に,秋の星空で唯一の一等星フォーマルハウト。フォーマルハウトから,ぐっと上に上がると土星。そして,東方面から冬の一等星カペラとアルデバラン。アルデバランの少し上には,ボンヤリとすばる(プレアデス星団)が見えています。
 まずは,この初冬の星空のトップバッターともいえるすばるに目を向けてみましょう。
 すばるは,おうし座にある散開星団(ほぼ同時期に誕生した星々が,比較的近い領域に集まってる天体)で,別名プレアデス星団,またはM45と呼ばれます。6千万~1億歳と若い年齢の青白い高温の恒星の集団です。距離は440光年。比較的近くにある天体です。
 すばるという名前,聞いたことあるという人も多いと思います。すばるというのは和名で,その語源は,『まとまって一つになる』という意味の『統ばる(むすばる),統べる(すべる)』からきていると言われています。漢字で書くと『昴』。中国には,この天体を指す『昴宿(ぼうしゅく)』という言葉があって,この言葉から『昴』の字が当てられたということです。また,(日本の)地方によっては『六連星(むつらぼし)』や『羽子板星』など,様々な呼び方もあるようです。
 すばるは,肉眼でも簡単に見ることができます。天頂(真上)に目を向けて,そこから少し東の方へ視線を移動すると,ボンヤリとした小さな雲のように見える天体が見つかるかと思います。それがすばるです。そのボンヤリをじっくりと観察すると,視力の良い人なら肉眼でも5個前後の星が見えてくるはずです。

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望遠鏡で覗いてみると,こんな感じです。

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 「すばる」は双眼鏡での観察がオススメです。7倍から10倍程度の双眼鏡で観察すると,視野の中央に一つ一つの星々が輝きながら,(すばる全体が)一つの星の集団として見えてきます。望遠鏡で見る場合は,できるだけ低倍率で観察すると,星団全体が見渡しやすく,ため息がでるほどの美しさを感じることができるかもしれません。すばるは,その低倍率が出しやすい小型の望遠鏡での観察がオススメです。
 すばるがあるのはおうし座。ということで,初冬の主役星座であるおうし座も探しておきましょう。
 すばるを見つけたら,すぐ斜め下に赤っぽい一等星アルデバランが見つかると思います。アルデバランは太陽の40倍ほどの巨星で,これからまだサイズアップしていく年老いた恒星です。距離は67光年と,地球のご近所さんです。
 おうし座の牛は,左(東)を向いていて,一等星のアルデバランは牛の右目にあたります。下の写真では,そのアルデバランから左へ伸びている線と,その上に見えるもう一本の線の2本が牛の角になります。そしてアルデバランの右下のカクカクと2本の曲がった線が前足の2本。何となく牛をイメージできそうでしょうか?そう,おうし座の牛は胸あたりから上の部分しかありません。

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 おうし座生まれの人はいませんか?ご自分の生まれ星座を見つけるチャンスですよ。
 おうし座に関しては,えっ?そうだったの!と思える物語があるので,簡単に紹介しておきましょう。
 ギリシャ神話でのお話になるのですが,そこに登場する大神ゼウスは,フェニキアの王女エウロパに一目惚れをして,彼女に会いに行こうと決意します。そのままの姿では驚かせてしまうのではと考えた大神ゼウスは,見事なまでの純白の牡牛に姿を変えます。そして,さりげなくエウロパに接近。
 美しい牛にエウロパも興味をもって近づきます。穏やかな牛に,エウロパは警戒心などはありません。人懐っこい牛を気に入ってしまいます。しばらくエウロパと戯れた後,牛は彼女を背中に乗せ,猛スピードで空を飛び始め,遙か彼方へと連れ去ってしまいます。
 海を越え,たどり着いた新しい土地で2人は仲良く暮らすことになるのですが,ゼウスはその土地をエウロパと名付けました。そこは,後のヨーロッパ(エウロパ)だという話です。えっ?そうだったの!と思いませんか?

 おうし座の角の先に,M1という小さな星雲があります。昔の天文学者がカニの形に見えると記したことからかに星雲とも呼ばれます。この星雲は,1054年に一つの恒星が超新星爆発(大きな質量の恒星が進化の末期に大爆発して,突然明るく輝き出す現象)を起こした後の残骸なんです。藤原定家が書いた明月記に,『1054年4月中旬,オリオン座の北に木星ほどの明るさの星がいきなり現れた』という意味の記述があるとされています。平安時代のまっただ中に起きた超新星爆発。その名残を今も見ることができるわけです。昔,このあたりに突如出現した明るい星に,古の人たちは何を思ったのでしょうか。時空を超えた空想ができるのも宇宙のおもしろいところかもしれませんね。
 望遠鏡で観察するとボンヤリとしたイメージですが,全体的にはひし形の形状に見えてきます。小さな星雲なので,大きな望遠鏡での観察がオススメです。地球からの距離は約7,000光年。

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 すばるから,右(西)の方に視線を動かすと,天頂(真上)近くには『秋の四辺形』といわれるペガスス座,天頂から北寄りにはカシオペヤ座といった秋の星座が見えています。また,西空低い位置には『夏の大三角』もまだ見えています。12月は,夏と秋の星座,そして冬の星座と幅広く見えていることになります。

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 それでは,秋~冬の天体を中心に楽しめる天体を順に紹介していきましょう。

☆★ペガスス座球状星団(M15)
 球状星団とは,恒星が互いの重力の作用で球状に集まった天体で,多くは銀河の周辺部に存在します。
 M15は,天馬ペガススの頭の先にある大きめの球状星団です。高倍率で観察するとブツブツ感がはっきりしてきます。また,大きな望遠鏡ほど個々の星々に分解して見えてきます。どれも100億歳を超える高齢の星ばかりで,その数は数十万個!スライディングルーフ内の大きめの望遠鏡で観察してください。
※距離は33,000光年

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☆★ペルセウス座二重星団(h&χ)
 散開星団は,ほぼ同時期に誕生した星々が,比較的近い領域に集まってる天体のこと。
 カシオペヤ座のW形のすぐ近くにあって,美しい散開星団が2つ寄り添っています。倍率は低めの方が隣接する2つの星団の全体像が見渡せることもあり,見た印象は良い感じがします。赤っぽい星があちこちに見られ,良いアクセントになっています。この星団は,双眼鏡や小型の望遠鏡の低倍率で観察するのがオススメです。
※距離は1,400光年

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☆★M31(アンドロメダ銀河)
 M31は,アンドロメダ座にある系外星雲(天の川銀河=銀河系の外にある銀河のこと)で,肉眼で見える最も遠い天体です。倍率は低めの方が形状はわかりやすいでしょうか。見かけの大きさは満月の約5倍ほどもある大きな星雲です。望遠鏡では渦巻きのうちの中心部がボンヤリと見えます。距離は230万光年ということなので,今から230万年前,人類の祖先が石器を振り回していた頃にアンドロメダ銀河を出発した光が,今,ここに届いているわけです。大きな天体望遠鏡を使っても,写真のようには見えませんが,ご自分の目で,遙かアンドロメダ銀河からやってきた生の光を体感してください。※距離230万光年

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☆★アルマク(アンドロメダ座の二重星)
 二重星とは,肉眼では1個の星にしか見えないものが,望遠鏡で観察すると接近した二つ(以上)の星として見える天体。実際に二つ以上の恒星がお互いに回り合っている天体を『連星』。単に同じ方向に近寄って見えている見かけ二重に見えている天体を『見かけの二重星』といいます。
 アンドロメダ座には,アルマクという名の美しい二重星があります。青色とオレンジ色の色の対比が美しい二重星です。肉眼ではわかりませんが,望遠鏡を使って少し倍率を上げて見てみると,2星が分離して色の具合もよくわかってきます。この二重星は実際に2つの恒星が公転し合ってる連星です。

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 さて,秋・冬の代表的な天体を紹介してきましたが,もしかしたら,それら以上に当観望会の主役となる天体を次に紹介しておきます。南から西寄りの高度の高いところに目をやると,一等星と同じくらいの明るさで輝く星が見つかります。太陽系の第6番目の惑星土星です。
 土星は,地球の9個分の大きさを誇る巨大惑星。また,環(輪っか)のあることで有名で,天体望遠鏡を使うと,その環も明瞭に見ることができます。ただ,この環は年によって傾きが変化して見えるのですが,12月はとても細く見える状況となっています。先月11月24日(前後)には,小型の望遠鏡では見えなくなる(消えてしまう)ほどの環の細い土星となっていました。当観望会の夜も,環はかなり細く,”串に刺さった団子”みたいな感じに見えるでしょうか?

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☆土星:口径10cm望遠鏡を使ってのスケッチです<2025年10月>

 土星にもいくつかの衛星が見えています。その中でもタイタンという衛星が見つけやすいと思います。当夜のタイタンの位置は,土星本体の横方向に,土星本体の幅を土星から横におよそ8~9つ分ほど伸ばしたあたりにあります。土星の横方向に見える一番明るい光点,おそらくそれがタイタンでしょう。
 タイタンには,(炭化水素の)海があるとされ,厚い大気をもっている衛星。山があって,雨が降ったり風が吹いたり,そして湖もあるといわれています。また,有機物の存在も話題に出ていたりして,探査の必要性が高まっている天体でもあります。近いところでは来年2026年,ドラゴンフライと呼ばれるドローン型の探査機を,タイタンに送り込む計画もあるようです。ちなみに,タイタンは衛星でありながら,惑星の水星よりも大きな天体です。

 使用する望遠鏡によっては上図と左右逆(あるいは上下逆)に見えている場合があります。ご注意ください。

 さて,土星を観望してきたところで,もう一つの見頃を迎えている惑星を紹介しましょう。
 それは,太陽系第8番目の惑星である海王星。その海王星が土星のすぐ近くに見えているんです。
 冥王星が準惑星になった時点で,もっとも遠くにある惑星となった海王星。大きさは地球の約4倍。土星に似たガスでできた惑星です。海王星の大気中のメタンが青い光を反射するため,青っぽく見えます。小型の望遠鏡では非力です。できれば,スライディングルーフ内の大型望遠鏡にて,その青みもわかるかどうか確かめてみてください。
 地球からの距離は,約43億kmで,土星までの3倍以上。そんなに遠くの惑星なので,天体望遠鏡の高倍率で観察しても,見かけの大きさは土星の8分の1と,恒星よりも少し大きいかなという感じでしょうか。それでも,太陽系最果ての惑星です。じっくりと観察してみてください。

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☆海王星:口径10cm望遠鏡を使ってのスケッチです<2025年10月>

 土星,海王星とくれば残るは天王星。天王星も観望の好期を迎えています。位置はすばるのすぐ近く。太陽系第7番目の惑星である天王星,こちらもなかなかお目にかかることのない惑星でしょうか。
 天王星の大きさは地球の約4倍強。海王星よりも少しだけ大きな惑星です。天王星もガスでできた惑星で,海王星と同様に大気中の多量のメタンのために青っぽく見えます。
天王星の自転軸は100°ほど傾いています。まるで横倒し状態なんですね。すなわち天王星は,ゴロゴロとでんぐり返り(前転)をするように太陽の周りを回っている惑星なんです。そのため,昼が42年間,夜も42年間続きます。不思議な惑星です。
 地球からの距離は約26億kmで,地球から土星までの2倍ほど遠くにあります。なので,見かけの大きさは土星の5分の1と,とても小さく,やっぱりスライディングルーフ内の大型望遠鏡での観察がオススメです。
 土星,天王星,海王星をまとめて比較しておきましょう。

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 天王星は土星の半分ほどの大きさ(小ささ?)で,距離は土星までの2倍も遠くにある。そりゃ小さく見えても仕方ありませんね。(海王星はもっと遠くにあるので,もっと小さく見える。)
 この夜は,太陽系の外縁部にあるこの3惑星を一網打尽に観察できるチャンスということです。こういう機会は多くありません。ぜひ,3惑星を見て自慢してみてください。

 この夜間観望会では,土星,天王星,海王星の遠方の惑星の他,上に紹介した星雲や星団を含めて数多くの楽しめる天体を観察できると思います。望遠鏡を覗きながら,もし不思議に思うことがあったら,博物館会員に,ぜひ質問してみてください。星は観察するだけでなく,その天体がどんな天体であるかを知ることによって,より興味深く感じることができるようになるものです。
 12月の山中の冷え込みは相当なものです。防寒にも十分配慮して,いろいろな天体の観望をじっくりとお楽しみください。それでは,観望会でお会いできるのを楽しみにしています。


 

<注>
 天体(星雲星団)の名称の頭に付く『M』記号について
 フランスの天文学者シャルル・メシエは,数多くの星雲星団を観測してカタログにまとめました。そのカタログに記された110個の天体には個々にM番号が振られて一覧化され,観測に活用されています。『M』は観測者メシエのM。

※HP中の天体画像は,博物館会員が天体望遠鏡を使って撮影したもので,実際に望遠鏡を覗いたときの見た感じに近いように,若干の加工をしてある画像も一部にあります。
 土星,海王星画像は,小型望遠鏡を使ってデジタルスケッチしたものです。
 星空図,説明図等はAdobe製Illustratorで作図しています。

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