香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
[天文現象] スケジュール:2025/07/04
更新日:2025/07/03
太陽系の惑星を覚えるために「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と暗唱されたことがあると思います。冥王星が準惑星になって「水・金・地・火・木・土・天・海」になってもやはり「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」の方が馴染みます。
金星・火星・木星・土星・天王星・海王星は小型望遠鏡でも見ることができるので、天文ファンは何度も見ているでしょう。冥王星は自動導入装置のついた大口径機でないと見つけることさえ難しいので、見たことのある方は限られていると思います。
水星は肉眼でも小型望遠鏡でも見えますが、「見たことがない」という方が多い惑星です。太陽に一番近い軌道で公転していますから、太陽が昇ってくる直前の1時間くらい前か、太陽が沈んだ直後1時間くらい前の数十分間しか見えないという難物です。
当然、水星が見える時間帯の水星の高度は10度以下がほとんどです。地平線や水平線が見えるような場所から見ることがポイントです。
7月4日は夕方に見える水星としては2025年でもっとも高度が高くなります。それでも10度くらいなので太陽が沈んだ後、まだ背景の空に明るさが残っている内から双眼鏡で探してみましょう。
上の図は2025年7月4日20時の香川県さぬき市から西の空を見たときのイメージです。
西北西の方向、高度10度付近に水星があります。スマートホンのコンパスで西北西の方向を見定め、まず地上を見ます。そこから双眼鏡視野の「〇」2つ分ほど上をみれば高度10度付近になっているはずです。
頑張って下さい。ちなみにスマートホンでも地上風景といっしよに水星を「点」で写せます。