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【開催中止】5月13日夜間天体観望会

[イベント] スケジュール:2023/05/13
更新日:2023/05/13

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5月13日は星空が望める天候でないと判断致しました。このため5月13日夜間天体観望会は開催中止に致します。ご予約されている皆様、ご了承のほどお願い申し上げます。(5月13日01時30分掲示)


5月13日(土)開催予定の夜間天体観望会のご案内です。(開催中止)

【日時】
2023年5月13日(土)
19時15分:開場・受付開始
19時30分:オリエンテーション
19時45分:観望会開始
20時45分ころ:終了予定

【内容】
オリエンテーション後、天候に合わせて天体観望を行います

【予定機材】
大型望遠鏡数台、小型・中型望遠鏡10台程度

【参加費】
大人500円
大学高校生400円
中学小学生300円
就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料

【募集組数】15組(50名程度)
*新型コロナウイルス感染症の状況により募集数を増加、減少させることがあります。

【オリエンテーションの内容】
・今夜の星空のシュミレーション
・本日の天体望遠鏡の味わい方
・天体望遠鏡の見方・使い方説明
・夜間天体観望会での事故防止注意事項説明

【雨天・明らかな曇天時】
・開催中止に致します
*通常時は雨天・曇天時でも別プログラムにて室内開催していますが、コロナ禍が収束するまでは室内での「密」を避けるため雨天・明らかな曇天時は開催中止と致します。
*開催中止のお知らせは観望会当日の正午過ぎにホームページに掲載致しますので来館前にご確認下さい。

【参加方法】ネット予約が必要です。(2023年5月13日夜間天体観望会は開催中止になりました)


5月13日の星空案内

☆★今回の天体観望会での観察オススメ天体リスト
 惑星: 金星
 星座:かに座,しし座,おとめ座,
 一等星:レグルス,アークトゥルス,スピカ,
 星の並び:北斗七星,春の大曲線,
 星雲:しし座の系外星雲(M65,M66,NGC3628),おおぐま座の系外星雲M51, かみのけ座の系外星雲NGC4565
 星団:かに座の散開星団プレセペ(M44),かみのけ座の散開星団Mel.111,
 二重星:ミザール,プルケリマ, 他

 5月13日開催予定の天体観望会において,観察していただきたいオススメの天体をリストアップしてみました。以下,それら個々の天体を紹介していきます。

 当夜は,午後7時からオリエンテーションが行われる予定です。観望会の概要を聞きながら空を見上げてみましょう。すると,西空にとても明るく輝く星が一つ見つかると思います。
 この明るい星は,太陽系第2番目の惑星である金星です。
 夕空に明るく見える金星を,宵の明星(よいのみょうじょう)といいます。明るさは-4等。一等星の100倍以上の明るさです。
 金星は地球の内側を回る内惑星。内惑星は満ち欠けをします。

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 上図を見ていただくと,金星が満ち欠けする理由がおわかりになるかと思います。公転している金星の位置により,太陽光を反射した金星の光っている部分が(地球からは)違って見えるわけです。月の満ち欠けがおきるのと同じ理屈です。
 金星は,図中にある『東方最大離角』を来月6月4日に向かえます。(上図では,金星は反時計回りに回ります)当観望会の5月13日の金星の位置は,東方最大離角』の少し手前あたりになるでしょうか。
 この頃の金星は,月に例えると半月よりも少し膨らんだ形状に見えるかと思います。

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望遠鏡で覗くその金星ですが,輪郭はとてもよくわかるのですが模様は一切見えません。それは金星が分厚い二酸化炭素の大気や大量の雲に覆われているからです。そのため,ものすごい温室効果があり金星の表面温度は500℃とも言われています。
 熱い上に一日中曇り。そしてときどき硫酸の雨も降る。金星の天候は壮絶です。

 金星に関してビックリなことは他にもあります。
 金星は自転の向きが地球や他の惑星とは反対向き。すなわち,金星では『太陽は西から昇って東へ沈みます』。どこかのアニメソングみたいですね。
 また,金星の一日は地球の243日。ものすごく長い一日です。
 宇宙は不思議なことでいっぱいです。
 そんなことを考えながら望遠鏡を覗いてみると,すぐお隣の惑星の見え方もひと味違ってくるかもしれませんね。『うん,それでいいのだ。』

 さて,5月も中旬,早いものです。夏至まであと一ヶ月と少しになってきました。日没も遅くなってきています。この日の日の入りは午後7時頃。オリエンテーションが終わる頃になっても,空には明るさと青みが残っていることでしょう。
 観望会開始前,主な観望場所となる博物館の駐車場には数多くの天体望遠鏡が並んでいます。また,隣接するスライディングルーフの中にも望遠鏡が数台設置されています。まだ,明るさが残るうちに,準備された望遠鏡たちにも少し目を向けてみてください。
 スライディングルーフの中の望遠鏡は,見上げるほどの比較的大きな(鏡やレンズの直径が大きい)望遠鏡です。それに比べて,駐車場に並べられた望遠鏡はどちらかといと小さな(鏡やレンズの直径が小さい)望遠鏡。
 今回の観望会で楽しめそうな天体は,この大きな望遠鏡で見る方がオススメのものと,小さめの望遠鏡で見る方がオススメのものに大きく分けられることができるんです。

 ここで,簡単に望遠鏡の大小の特長をまとめておきましょう。ちょっと覚えておいてくださいネ。
 大きな望遠鏡の特長:
  ☆光をたくさん集めることができる=暗い天体まで見える
☆細かいところまで詳しく見える
 小さな望遠鏡の特長:
  ☆低倍率が得やすく,広い視野で天体の全体像を眺めることができる

 当夜の観望会には,テーマにもなりそうな一つのキーワードがあります。
 それは,
 『宇宙ののぞき窓』

 実は,春の星空には,『宇宙ののぞき窓』と呼ばれている領域があるんです。『宇宙ののぞき窓』って,なんだかワクワクしてきそうなフレーズですよね。
 ここでいう『宇宙』とは,太陽系内にある月や惑星ではなく,私たちの太陽系がある天の川銀河(銀河系)内にある星雲や星団でもなく,もっと遙か遙か遠い遠い宇宙ということにします。
 『窓』というのは,文字通りそこからずっと向こう側が見える部分ということ。
 これを合体してみると,”すごく遠い天体が見える部分が春の星空にはある”と読み取ることができます。春の星空には,この窓があちらこちらにあるんです。
 ざっくり言うと,春の星空では遠い天体がたくさん見えるということ。
 この夜はぜひとも
 天体望遠鏡で宇宙の奥をのぞいてみませんか!

 では,その遠い天体のいくつかをご紹介していきましょう。
 まず,M65,M66,NGC3628 という3つの遠い天体。

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 M65,M66,NGC3628は,しし座の後ろ足の部分にある3つの系外星雲(銀河系の外側にある銀河)です。距離は約3500万光年。私たちの太陽がある銀河系(天の川銀河)の直径がおよそ10万光年といわれていますから,銀河系の大きさの350倍ほどの遠くにある渦巻き銀河です。
 3500万光年というと光が3500万年かかって到達できる距離。
 すなわち
 (光速=秒速約300,000km×60秒×60分×24時間×365日×35,000,000年)km
 電卓を使って計算しても0が並び過ぎて,意味がわからなくなるほどの距離です。
 ちなみに同じしし座の一等星のレグルスですが,太陽からの距離は約80光年。私たちと同じ銀河系の中にある恒星で,宇宙レベルではご近所さんですが,そのレグルスまでのおよそ440000倍の距離。
 やっぱりわかりにくいので,表現をかえましょう。
 地球と月の間の距離を1mmに縮小してみると,レグルスまでは高松市から名古屋の手前くらい。M65までは高松から火星軌道を超えるくらいまでになります。
 レベルが違いますね。まあ,それほど遠くにある天体ですから,煙か雲のように薄ボンヤリとしか見えません。目をこらしてじっくりと望遠鏡をのぞき込んでみてください。
 遠い天体です。暗い天体です。すなわちこれらの天体は,光をたくさん集めることができる(スライディングルーフ内の)大きい天体望遠鏡で観察するのがオススメということになります。

 もう一つ,系外星雲をご紹介しましょう。北斗七星の取っ手のところにあるM51。こちらはM65たちよりも若干近くて距離は2100万光年。

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 この天体は,大小2つの銀河がつながっているため,子持ち銀河とも呼ばれることがあります。
 写真に写すと,M51のきれいな渦巻きの1本の腕の先に,もう一つの小さな銀河(NGC5195)がつながっているような姿がわかります。天体望遠鏡ではそこまで明確に見ることは困難です。先に紹介したしし座にある系外星雲も含め,こうした遠方の暗くて小さな天体は,くれぐれも大きな望遠鏡で観察してみてください。大小2つのボンヤリが見えたらバッチリです。
 このM51は銀河を真上から見た状態だといえそうですが,銀河を真横から見るとどう見えるのでしょうか。
 探してみるとあるんですね。真横から見た銀河が。
 かみのけ座にある系外星雲NGC4565という銀河がそれです。

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 棒状に伸びた全体像の真ん中付近が,ぷっくりと膨らんだ感じに見えてきます。おそらく多くの銀河を真横から見るとこんな感じになるのではないでしょうか。距離は4,000万光年ほど。

 下の星図はおとめ座からかみのけ座,しし座付近を表したものです。

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 この図の中に示されている小さな楕円のマークですが,これは系外星雲を示しています。
 おとめ座とおとめ座からかみのけ座,おおぐま座にかけて,多数の系外星雲が存在していることがおわかりになるかと思います。これらは5,000万~6,000万光年以上の距離にある銀河です。
 この付近は天の川から最も離れたところにあり,星間ガスなどの遮蔽物がほとんどないため,宇宙の深遠が観察しやすい領域となっています。まさしく宇宙の奥を覗くことができる窓といえるわけです。

 ところで,NGC4565のあるかみのけ座!
 かみのけ座って,そんな星座あるんですか?って,なりません?
 髪の毛が星座になってるなんて,なんか不気味チックな雰囲気もありそうな・・・。
 ちょっと,ここで,このかみのけ座を紹介しておきましょう。
 かみのけ座を形作る星々は,4等星ばかり。そんなわけで,全体の形を肉眼で追うことはかなり難しい星座です。場所は,下にある円形星図を見てもらえればおわかりになるかと思いますが,しし座とうしかい座のほぼ中間あたり位置します。
 では,そのかみのけ座にまつわる神話から。
 この髪の毛のモデルは,『ベレニケの髪』と呼ばれているものです。今は『かみのけ座』になっていますが,昔は,『ベレニケの髪座』と呼ばれていました。
 ベレニケとは,古代エジプト王朝のプトレマイオス3世の王妃の名。彼女の髪の毛はとても美しく,その琥珀色に輝く髪のきらめきは国内外に知れ渡っていました。
 ある日,プトレマイオス3世はシリアとの戦いのために軍隊を率いて出陣します。王が無事を願うベレニケは,女神アフロディーテに『夫が無事帰って来るなら,私の大切なこの髪の毛をあなた様に捧げます。』と申し出ます。
 やがて,願いが通じたのか,プトレマイオス3世は大勝利をあげて戻ってきました。そのとき,ベレニケは約束通りに,自分の髪の毛をためらうことなくバッサリと切って,女神アフロディーテの祭壇に捧げたのです。髪の毛を切った王妃を見て,王はとても残念がります。大切にしていた美しい髪の毛を,まあ,そこまでしなくても・・という感じでしょうか。
 ところが,祭壇に捧げたはずの髪の毛が忽然と消えてしまいます。事の一部始終を見ていた家来に尋ねると,大神ゼウスが,王妃の王を案じる気持ちと,その髪の毛の美しさに感動して星座に上げたとのこと。
 不気味チックどころか,とても清々しい神話だったわけです。

 かみのけ座には,Mel.111と呼ばれる散開星団(生まれの近い恒星同士が数多く集まっている天体)があります。星団として集まっている星々は,ほとんどが5等星。散らばり具合も大きな天体です。そのため空の暗いところでは,ボンヤリと雲のように見える可能性があります。暗い星々とボンヤリとした雲のようなイメージ,それらが髪の毛っぽいと見立てられたのかもしれませんね。

 さて,暗くて小さな遠い天体を見るのにオススメな大きな望遠鏡。では小さな望遠鏡では,どんな天体の観察を得意としているのでしょうか。
 小さな望遠鏡は,対物レンズや対物鏡の焦点距離が大きな望遠鏡に比べて短いものが多いです。
 天体望遠鏡の倍率は,対物レンズや鏡の焦点距離÷接眼鏡の焦点距離 で計算できます。
 対物レンズの焦点距離が短いということは,低い倍率が得やすいということ。倍率を上げない方が良く見える天体,そんな天体を見るには小型の望遠鏡で観察するに限ります。

 ここで紹介しておきたいのはM44。

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 M44はプレセペとも呼ばれる散開星団です。
 プレセペとはラテン語で『飼い葉桶(牛馬のエサ入れ)』という意味です。小型の望遠鏡でも30~40個以上の星を数えることができます。明るさは3.7等なので,空の条件が良いと肉眼でもぼーっとした雲のように見ることができます。
 場所はかに座。レグルスの西側(南に向かって右方向)にかに座があります。そのかに座のど真ん中に,プレセペはあります。概ね散開星団は低倍率での観察が向いていて,M44やMel.111も倍率を上げすぎると星の密集感が感じられなくなって,おもしろみがなくなることが多いです。

 続いて,春の星空の特長の一つとして,見応えのある二重星が多いということが挙げられます。
 二重星とは,二つの星が接近して見えているものをいいます。

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 上の画像はうしかい座のプルケリマです。プルケリマとは,『最も美しいもの』という意味だそうです。黄色っぽい主星に青みがかった伴星の組み合わせは,確かにとても美しく感じます。
 その他にも,しし座のアルギエバ,おとめ座のポリマなど,見応えのある美しい二重星があります。星の色の違いや組み合わせの妙をぜひ味わってみてください。
 これらの二重星は,どれも大きな望遠鏡で,高倍率を使って観察するのがオススメです。
 そしてもう一つ,北斗七星の柄の方から2番目にミザールという名の星があります。こちらは肉眼でも2つに分かれて見えるといわれている二重星です。
 ミザールは,昔,アラビアでは兵隊の視力検査に利用されていたそうです。はたして2つの星に見えるでしょうか。明るい方の星がミザールで,暗い方の星はアルコルといいます。望遠鏡を使わずに観察可能な二重星ミザール,2つの星に分離できるかどうか,ぜひ挑戦してみてください。

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 その他にも,見ておもしろい天体の一つにM3という球状星団(多くの恒星がお互いの重力で球形に集まった天体)があります。
 うしかい座のアルクトゥールスとりょうけん座α星(コルカロリ)の真ん中あたりにあります。実際の大きさは直径は100光年以上。50万個もの恒星が集まってボール状に見えている天体。年齢も相当に古く,どうしてこんな天体があるの?と思いたくなるような不思議な天体です。
 球状星団も口径の大きな望遠鏡で観察するのが基本です。口径の大きな望遠鏡で倍率を高めにして観察すると,(気流や空の状態にもよりますが)一つ一つの星々がブツブツとツブツブに分離して見えてきます。スライディングルーフの中に設置している,大口径の望遠鏡で見てみてください。

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 さて,ここまで,5月13日の天体観望会で楽しめる体を紹介してきましたが,最後に,夜空全体の様子も紹介しておきましょう。

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 上図は,13日午後8時の南から東方面の星空です。西にはまだ冬の星座たちが見えていますが,主役は完全に春の星座たち。その春の星空には一等星が3つあります。おわかりになりますか?
 しし座のレグルス,おとめ座のスピカ,そして,うしかい座のアークトゥルスの3つ。明るい一等星をまず見つけて,それから周囲の暗い星を探していくと,星座の形なども見つけやすくなります。

 また,北の空に目をやると,北極星を探すときに利用されることで有名な北斗七星 が見えています。
 この北斗七星の柄の部分をひしゃくの部分とは反対方向に伸ばすと,うしかい座のアークトゥルスがあります。そのアークトゥルスをさらに南へ伸ばすとおとめ座のスピカがあります。この北斗七星の柄の部分から,アークトゥルス,スピカと結んでできる曲線が春の大曲線です。
 こういった星々を結んでできる形や星座の観察には,天体望遠鏡は必要ありません。望遠鏡の近くで列を作って待つ間,いろいろな星の並びや形を見つけて楽しんでみてください。

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 上図は,5月13日夜の星空です。上下左右に記してある方角を下にして見ると,星座早見盤のように扱うことができます。

 以上,ここまで,いくつか見どころとなる天体を紹介しましたが,春の星空には他にも数多くの『見ておもしろい天体』がたくさんあります。ここに記しているもの以外の天体についても,博物館の担当者が望遠鏡を使って導入,そして紹介してくれると思います。望遠鏡を覗きながら,それがどんな天体なのかぜひ質問してみてください。星は観察するだけでなく,その天体がどんな天体であるかを知ることによって,より興味深く感じることができるようになるものです。
 また,大きな望遠鏡と小さな望遠鏡とでは見え方がかなり違ったりします。レンズを使った屈折望遠鏡と鏡を使った反射望遠鏡とでも,見え方に違いがある場合があります。倍率の違いによる見え方の違いもあります。同じ天体でも,いろいろな望遠鏡,いろいろな倍率で観察して,見え方の違いを味わってみるのもおもしろいと思います。

<注>
 天体(星雲星団)の名称の頭に付く『M』記号について
 フランスの天文学者シャルル・メシエは,数多くの星雲星団を観測してカタログにまとめました。そのカタログに記された110個の天体には個々にM番号が振られて一覧化され,観測に活用されています。『M』は観測者メシエのM。『NGC』記号は,新たにまとめられたカタログに記載されている星雲・星団および銀河の個別番号。『Mel』記号は,天文学者メロッテが,散開星団を中心にまとめたカタログの個別番号です。

※HP中の星図,星座絵は,アストロアーツ社製StellaNavigator12で作成しています。
 その他の円形星図,絵図はAdobe Illustratorで作図しています。
 天体画像は,博物館会員が小型の天体望遠鏡で撮影したもので,実際に望遠鏡を覗いたときに見た感じに近いように若干の加工をしてあります。

 

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