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L2軌道上のジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡を捉えました

[お知らせ] スケジュール:2022/02/02
更新日:2022/02/02

天体望遠鏡博物館のボランティアスタッフGT氏(大阪と小豆島在住)がジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡を捉えました。

撮影者コメント:
2021年12月25日に打ち上げられたジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)ですが、打ち上げ当日の軌跡を捉えてから、L2軌道(約150万㎞先)に向かっている途中のJWSTをいつまで見えるか追跡していました。
120万kmを超えても大阪の明るい夜空からもかろうじて捉えることができていたので、これはL2軌道上に到着した後でも観測できるのではと期待してました。
L2到着後に大阪よりは空が暗い小豆島より観測し続けていたところ、検出できない夜もありましたが、1月29日夜に増光していたJWSTをはっきりと捉えることができました。望遠鏡本体を太陽の光から守っているテニスコートサイズのサンシールドが反射板のような働きをして、JWSTの態勢や地球から見る角度によってその明るさが変動しているようです。
20cm(F8)反射望遠鏡で捉えた画像よりタイムラスプ映像を作成してみました。約50分間での動きを5秒ほどに短縮(2分露出、2~3分のインターバルで撮影した画像を11枚使用)したものです。この時のJWSTの明るさは15~16等級であったようです。

JWSTはL2軌道上、すなわち太陽から見ると常に地球の真裏側にいるので、深夜に南中することになります。今後常に毎夜見える位置にいるので、明るくなる機会に出会えれば撮影可能と思います。正確な位置情報はNASAのJPL Horizon systemのサイトでも調べることができます。https://ssd.jpl.nasa.gov/horizons/app.html#/
このサイトでは、彗星、小惑星などの天体の座標も調べることができます。

撮影データ:
・赤道儀:Sky-Watcher EQ8
・望遠鏡:GS200RC反射望遠鏡(口径20cm, 焦点距離1600mm)
・カメラ:CANON EOS6Dボディ

P1080134

赤道儀架台に2台の望遠鏡が載っていますが、今回の撮影に用いたのは左側の黒い望遠鏡です

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