香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
[天文現象] スケジュール:2025/09/30
更新日:2025/09/30
レモン彗星は2025年1月にアメリカ・アリゾナ州のレモン山天文台(Mount Lemmon Infrared Observatory)での地球接近天体捜索によって発見された非周期彗星です。
レモン山天文台での地球接近天体捜索ではこれまでに多数の小惑星や彗星が発見されており、レモン彗星と呼ばれる彗星は複数有ります。今回、話題になっているレモン彗星は「C/2025 A6(LEMON)」です。今年1月の発見時はアマチュア天文家の話題にならなかったのですが8月中旬に急増光し、双眼鏡で見えるクラスの彗星になったことから注目されるようになりました。
彗星の明るさの予報はたいへん難しいのですが、レモン彗星が地球に最接近する10月21日前後には条件が良ければ肉眼でも見える可能性が出てきました。4等前後の明るさになる可能性はかなり高いため、双眼鏡を使えば確認できるでしょう。
9月30日現在は未明から明け方の北東の空にありますが天体観測経験者でないと見つけられない暗さです。10月初旬から中旬にかけておおぐま座からりょうけん座へ移動していきます。地球に最接近する10月21日前後は、日没後、まだ明るさが少し残っている西の低空に見えるようになります。うしかい座の1等星アルクトゥールスや2等星イザール、かんむり座の2等星アルフェッカなどが目印になります。
注目しておきましょう!
アマチュア天文家に注目されているレモン彗星(C/2025 A6)を天体望遠鏡博物館 ボランティアスタッフの市來氏が9月30日未明、撮影に成功しました。すでに尾も確認できるまでになっています。
撮影日時:2025年9月30日午前4時30分頃から撮影開始
撮影地:鹿児島県鹿児島市
望遠鏡:タカハシFC-76(f600㎜)
カメラ:Canon EOS 5DMⅡ
経緯台:AZ-GTi
撮影データ:ISO6400 24sec 10枚コンポジット
撮影者:市來氏(天体望遠鏡博物館ボランティア 鹿児島在住)
撮影者コメント: 現在は夜明け前の東北東の空に見えており、撮影時は高度も40度以上あり、天気にも恵まれました。これから太陽に近づき、明るさもまして来るので楽しみです。