香川県さぬき市多和助光東30-1(旧 多和小学校)
[天文現象] スケジュール:2025/09/08
更新日:2025/09/07
9月8日(日)の午前1時27分から午前4時56分にかけて日本各地で皆既月食が見られます。
【注意】9月8日の夜ではなく7日の深夜から日付が変わり8日になった午前1時27分から夜明けの4時56分の時間帯です。
1時27分 月食の始まり
2時31分 皆既月食の状態が始まる
3時12分 色の最大-地球の影に最も深く月が入り込んだ状態
3時53分 皆既月食の状態が終わる
3時54分 大きく欠けた月が徐々に満月に戻っていく
4時56分 月食が終わり満月となる
9月8日(月)の午前1時27分ころから、月が地球の影に入りはじめ、月の一部が欠けたように見える月食が始まります。徐々に月の欠けている部分が大きくなり、2時31分ごろに月全体が地球の影に入り、皆既月食となります。皆既月食の状態は1時間22分ほど続きます。3時53分ごろ皆既月食が終わり、今度は大きく欠けた月がだんだんと満月の状態に戻っていきます。4時56分ころに月全体が地球の影から出て、満月になります。
ここから下の説明文や図は国立天文台ホームページからの引用です。
月食の起こるしくみ
地球と月は太陽の光を反射して輝く天体です。地球にも太陽の光による影があり、太陽とは反対の方向に伸びています。この地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象が「月食」です。
月食は、太陽-地球-月が一直線に並ぶとき、つまり、満月の頃だけに起こります。ただし、星空の中での太陽の通り道(黄道)に対して月の通り道(白道)が傾いているため、ふだんの満月は、地球の影の北側や南側にそれたところを通ります。そのため、満月のたびに月食が起こるわけではありません。
月食とは-動画 国立天文台ホームページから
月食の種類
地球の影には「本影(太陽光がほぼさえぎられた濃い影)」と「半影(本影を取り囲む薄い影)」の2種類があり、月がどちらの影に入り込むかによって、月食の呼び方が変わります。
半影食
月の一部または全部が半影だけに入った状態。半影は薄い影なので、目で見ただけでは月が欠けているかどうか、はっきりとはわかりません。
本影食
月の一部または全部が本影に入った状態。一般的に「月食」というと、「本影食」のことを指します。本影は濃い影なので、月がはっきりと欠けたように見えます。月の一部だけが本影に入り込む現象が「部分食」、月の全てが本影に入り込む現象が「皆既食」です。
皆既中の月の色
皆既食中には、月が本影の中に完全に入り込みます。しかし、皆既食中の月は真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色に見えます。
これはなぜでしょう。
地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光は弱められながらも大気を通過することができます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。また、大気がレンズのような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込みます。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。
皆既食中の月の色はいつも同じではありません。大気中にチリが少ないと大気を通り抜ける光の量が多くなり明るいオレンジ色に、逆にチリが多いと大気を通り抜ける光の量が少なくなり、黒っぽく見えます。
月食の観察のしかた
肉眼で十分、双眼鏡、望遠鏡があるとなおよい
月食は、肉眼でも十分観察できる天文現象です。満月が地球の影によって刻々と欠けていき、完全に影に入って「赤銅色」となり、その後また復円するようすは、ただ眺めているだけで楽しいものです。本影に入ったときの月面の色と明るさが、影の縁と中心近くで異なることや、本影を月が横切るにつれて変化していくようすがわかるはずです。
双眼鏡や望遠鏡を使うと、地球の影が月面のクレーターや海を横切って移動していくようすや、皆既食中の月面の色や明るさの変化などをより鮮明に観察できます注。双眼鏡を三脚に固定すると手ぶれがなくなり、より快適に観察ができます。
観察した結果を記録しよう
月食がどのように見えたか、観察した結果を時刻と共に記録してみましょう。
記録用紙をダウンロード、印刷してご利用ください。記録用紙には、自分が観察した時刻と観察方法(肉眼、双眼鏡、望遠鏡)、観察結果、気づいたことなどを記録しておきましょう。
国立天文台ホームページからダウンロードできます。
https://www.nao.ac.jp/contents/astro/basic/lunar-eclipse-record.pdf
スケッチをとろう
月食のスケッチをとって記録に残してみましょう。部分食のときには、月面のどこまで影が入り込んだかを月の模様やクレーターを目印にして記録するとよいでしょう。皆既食のときには、月がどのような色に見えたか色をつけてみましょう。あとで、今回の月食がどんなふうに見えたのかを振り返るためのよい記録になるでしょう。
スケッチ用紙をダウンロード、印刷してご利用ください(月の模様が描かれた用紙、描かれていない用紙の2種類を用意しました)。
国立天文台ホームページからダウンロードできます。
月の模様が描かれた用紙
https://www.nao.ac.jp/contents/astro/basic/lunar-eclipse-sketch-withfig.pdf
月の模様が描かれていない用紙
https://www.nao.ac.jp/contents/astro/basic/lunar-eclipse-sketch-nofig.pdf