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自作 20cm反射赤道儀(故星野次郎氏自作)

ブランド: 希少品
光学系: 反射
口径: 200mm
焦点距離: 1555mm
架台形式: 赤道儀
年代: 1960年以降1980年未満
備考: 福岡県糟屋郡 安武様より寄贈

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2014年10月に、福岡県糟屋郡の安武様から、寄贈のお申し出を頂きました。

この望遠鏡は反射鏡研磨で高名な星野次郎氏(1916年-1997年)が20㎝反射鏡を研磨されただけでなく、赤道儀を含めて手作りされた希少なものです。

星野次郎氏は1957年「望遠鏡の作り方」恒星社、1974年「反射望遠鏡の作り方」恒星社厚生閣を執筆されました。この本は反射望遠鏡自作の教科書的な存在となり、天文ファン、特に自作派に愛されました。
氏は星座写真集などの著書もある天体観測家として著名でしたが、ライブスチーム(模型蒸気機関車)の世界でもその名を知られており、機械設計、金属加工にも精通されていました。
氏の作った天体望遠鏡架台にはその片鱗が伺えます。

九州大学名誉教授の坂上務様が永年愛用されていたものを1987年、当時、協栄産業福岡店勤務だった川内氏が譲り受けレストア後、佐賀県唐津市の旧:スターグルメ天文館のドーム内に設置されていました。スターグルメ天文館の閉館後は安武氏が保管されていました。

 

星野次郎20㎝反赤_003

口径:20㎝ 焦点距離:1555㎜ F7.8
赤緯微動:タンジェントスクリュー式部分微動
赤経:モータードライブ
高度調整:微動調整可能
東西方向調整:ベースリングに微動調整装置有り
バランスウェイト:5個(撮影時は3個装着)鏡筒カウンターウェイト3個
モータードライブ:赤経のみ シンクロナスモーターと思われる

口径20㎝の主鏡は、メッキ面が傷んでいるため再蒸着が必要です。(2015年再蒸着しました)
また、赤道儀もサビなどの経年劣化が見られますので、フルメンテナンスを行う予定です。

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ホイール径が大きいことがよくわかります。
ホイールの歯数はまだカウントしていません。

 

星野次郎20㎝反赤_005
クランプレバーは錆びていますが、機能しています。
 ホイールは真鍮で作られているようです。

 

星野次郎20㎝反赤_009
ファインダーも真鍮ですので、磨き上げると美しい輝きがよみがえるはずです。

星野次郎20㎝反赤_008
このファインダー、風格を感じます

星野次郎20㎝反赤_010
ファインダーのピント調整はスライド式です

星野次郎20㎝反赤_011
ファインダーには十字線が張られています。

星野次郎20㎝反赤_012
接眼部

星野次郎20㎝反赤_004

星野次郎自作20反赤安武様寄贈_03 943f14e8e547b840032e1af10390bf0d[1]
モータードライブのコントローラーです。
持ちやすいように木製のT字型ハンドルに組み込まれています。


星野次郎氏研磨の20㎝反射鏡の再蒸着を行うことになりました。

星野次郎氏自作20㎝反射赤道儀(_015
写真は、2014年10月、福岡県の安武氏から寄贈されたときのものです。
反射鏡セルに焦点距離1555㎜、J.Hosino №338 とマジックで書かれています。

星野次郎氏自作20㎝反射赤道儀(_017
鏡面が傷んでいます。
2015年8月、ヨシカワ光器研究所に依頼し、再蒸着を行いました。

星野次郎鏡再蒸着_004
実に美しい鏡面になりました。

星野次郎鏡再蒸着_003
裏面直径は反射面直径よりも僅かに小さくなっています。

星野次郎鏡再蒸着_005
PYLEX MADE IN USAの刻印があります。
耐熱ガラスで有名なアメリカのパイレックス社製のガラス材です。
通常の青板ガラスに比べて、熱膨張が少ないのが特徴です。

星野次郎鏡再蒸着_001

筆記体でJ.Hosino 336と彫刻されています。

星野次郎鏡再蒸着_002
FL1555㎜の彫刻

2016年3月12日天体望遠鏡博物館開館日からこの鏡面は、
中村鏡、木辺鏡、苗村鏡といっしょに展示されています。

 

 

 

 

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開館日

開館日

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