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【満員御礼】12月夜間天体観望会

[イベント] スケジュール:2020/12/19
更新日:2020/11/27

2020年12月19日土曜日開催の夜間天体観望会のお知らせです。参加にはネット予約が必要です。*11月15日18時08分募集組数に達しましたので予約受付終了致しました。

【日時】2020年12月19日(土)19時00分~20時30分 (受付18時30分~)
【内容】19時からオリエンテーション後、天候に合わせて天体観望を行います
【予定機材】:大型望遠鏡数台、小型・中型望遠鏡10台程度
【参加費】大人500円、大学高校生400円、中学小学生300円
     就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料
【募集組数】10組(40名程度)
【オリエンテーションの内容】
 ・今夜の星空のシュミレーション
 ・本日の天体望遠鏡の味わい方
 ・天体望遠鏡の見方・使い方説明
 ・夜間天体観望会での事故防止注意事項説明

【雨天・明らかな曇天時】
 ・開催中止に致します
 *通常時は雨天・曇天時でも別プログラムにて室内開催していますが、今回は室内での「密」を避けるため雨天・明らかな曇天時は開催中止と致します。
 *開催中止のお知らせは当日正午過ぎにホームページに掲載致しますので来館前にご確認下さい。

【参加方法】予約が必要です。(募集組数に達しましたので予約受付終了しています11月15日18時08分)

12月19日の星空案内

12月19日(土)の天体観望会で見える星空(天体)の見どころを紹介します。

 この夜の天体観望会オリエンテーションは午後6時半,観望会の開始は同7時からの予定。もう空は真っ暗になっています。

 観望会のメイン会場である博物館前の駐車場には,幾台もの天体望遠鏡が並んでいます。たくさんの天体望遠鏡を見ると,早く見てみたい気持ちでワクワクしてきますよね。

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 観望会が始まってすぐ,この望遠鏡たちの多くは揃って三日月(実際は新月から5日目の月)か火星に向いているはずです。
 一番目立っている月ですが,西空に沈もうとしています。それから,南の空に赤く明るく目立っている火星。そうです,今夜の観望会において最初の観望対象としてスタートを切るのはこの2つの天体だと予想しましょう。

 ということで,まずこの細い月から紹介していきましょう。
 言わずと知れた月。特に夕方に見える細い月は,学校や仕事帰りに,ふと目にとまることもあるでしょう。夕焼け空に浮かぶ細い月って,何となく趣があるような気がしてきませんか。
 月の大きさは,直径約3,500km。地球のおよそ1/4。他の惑星の衛星と比較しても,地球の大きさに比べて,月という衛星の大きさは大き過ぎます。この大きさの不釣り合いについては,まだ解けていない謎の一つとされています。
 地球-月間の距離は約38万km。ジャンボジェットで飛ぶと,およそ2週間かかる距離です。意外に近いですか?やっぱり遠いですか?
 月の重力は地球の6分の1。地球で50cm垂直ジャンプできる人は,月面では3mほど飛び上がることができるみたいです。何となく楽しそうですよね。
 ですが,その月面には大気がないため,風は吹かず,雲もなければ雨も降りません。昼と夜とが15日ずつ続き,昼は地面の温度が直射日光を受けて110℃以上になり,夜は-170℃まで下がるというとんでもない世界。半袖?いや,ダウンジャケット?いえいえ,重い宇宙服が必要です。
 そんなことを考えながら,望遠鏡を覗いてみてください。いつもの見慣れた月ですが,全く違った印象を持てるかもしれませんよ。

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 そして,もう一つ,望遠鏡群れが向いているのは火星
 明るい星の少ない秋の夜空に,赤々と(明々と)輝いているので,すぐ目にとまります。
 その火星は,今年の10月初めに地球に最接近しました。そのときの地球と火星との距離は6,200万km。それがこの日はその距離が約1億1,000万kmとなり,かなり遠ざかってしまった状況にあります。見かけの大きさも小さくなり,最接近時の半分ほど。まあ,残念ながら今シーズンの火星は先月で終了と考えていますが,今月もまだ何とか黒っぽく模様がわかるほどには見えています。
 火星が次に接近するのは,2年2か月後の2022年12月。
 当夜見える火星は確かに小さく,地球のすぐ隣の惑星としての存在感はあまりないかもしれませんが,しっかりと見ておきたい天体です。

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 火星には木星や土星と違って大地があります。表面が赤く見えるのは,地表に酸化鉄を豊富に含む岩石がたくさんあるためです。小さな火星ですが,大きめの口径の天体望遠鏡であれば,黒っぽい模様もまだ見えるはずです。スライディングルーフ内にある大きな望遠鏡でも,ぜひこの火星を観察してみてください。
 NASAからは,2030年頃をめどに人類を火星に送り込むという計画が発表されています。今後,火星は大注目天体となっていくことでしょう。

 さて,月や火星を観察した後は,一呼吸おいて星空全体を見渡してみましょう。

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 上の星空図は,観望会当夜20時過ぎに見える星空です。
 ※上下左右に記してある方角を下にして見ると,星座早見盤のように扱うことができます。
 その星空図をご覧ください。

 12月は暦の上では冬。けれどもこの時間帯では,まだ秋の星空が天空の多くを占めています。
 天頂近くにある,ペガスス座,秋の四辺形(星空図参照)は,わかりますか?ペガスス座には明るい星がないため,星座の形は追いにくいのですが,2等星と3等星から形作られる大きな四角形は目印になります。そして,天頂より少し北側にはカシオペヤ座が見えています。北極星を見つけるときによく利用されたり,W形の見つけやすい星座だったりと,何かと有名な秋を代表する星座の一つです。
 また,みずがめ座,うお座,おひつじ座,おうし座等の星占いに出てくる星座も見えています。もし自分の誕生に関連する星座であれば,『あれが自分の星座』って,探してみるのも楽しいかもしれませんね。

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 秋の星空には一等星が一つ(みなみのうお座のフォーマルハウト)しかなくて,寂しい感じがする星空だといわれます。それでも東の空には,すばる(プレアデス星団)も見えてきています。すばるが見えるようになると,一転して賑やかな冬空の到来も近いということです。

 それでは,秋から初冬にかけて見ておきたい天体を紹介していきましょう。まだ夏の星座や星雲星団も見えているのですが,今回は秋・冬の天体を中心に紹介しておきましょう。

散開星団(さんかいせいだん)
 ほぼ同時期に誕生した星々が,比較的近い領域に集まってる天体
☆★ペルセウス座二重星団(h&χ)
 カシオペヤ座のW形の近くにある見事な散開星団。双眼鏡でもよく見えるとても美しい星団です。倍率は低めの方が隣接する2つの星団の全体像が見渡せることもあり,見た印象は良い感じがします。赤っぽい星があちこちに見られ良いアクセントになっています。
※距離1,400光年

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系外星雲(けいがいせいうん)
 天の川銀河(銀河系)の外にある銀河(島宇宙)
☆★アンドロメダ座大星雲(M31)
 アンドロメダ座にある系外星雲。肉眼で見える最も遠い天体です。倍率は低めの方が全体像がわかりやすい。なかなか渦巻きには見えないのですが,見かけの大きさは満月の約5倍ほどもあるビッグな天体です。望遠鏡では渦巻きのうちの中心部がボンヤリと見えます。距離は230j万光年。230万年前の石器時代にこのアンドロメダ星雲を出発した光が,今ここに届いているわけです。
 M31までの距離→300,000km/s(光の速度)×60秒×60分×24時間×365日×230年
 これをkmで表すと・・(汗)・・・ 宇宙の大きさを感じませんか?
 書物に載っている写真のようには見えませんが,ご自分の目でアンドロメダ星雲からの生の光を体感してください。
※距離230万光年

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二重星
 肉眼では1個の星にしか見えないものが,望遠鏡で観察すると接近した二つ(以上)の星として見える天体。実際に二つ以上の恒星がお互いに回り合っている天体を『連星』。ただ同じ方向に近寄って見えている見かけ二重に見えている天体を『見かけの二重星』という。
☆★アルマク(アンドロメダ座の二重星)
 アンドロメダ座にある美しい二重星。アルマクという名の二重星で明るさは2等級。青色とオレンジ色の色の対比が美しい二重星です。肉眼ではわかりませんが,望遠鏡を使って少し倍率を上げて見てみると,2星が分離して色の具合もよくわかってきます。この二重星は実際に2つの恒星が公転し合ってる『連星』です。
 似たような色の組み合わせのアルビレオという二重星がはくちょう座にあります。こちらも有名ですが,アルマクの方が,より接近し合ってるせいか色が濃く感じられる気がします。

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☆アルマク:これは写真ではなくてイメージです

すばる(M45,プレアデス星団)
 おうし座にある散開星団。
 平安時代に清少納言が枕草子の中で『星は すばる・・・』と記しています。『数ある星の中でもすばるが良い・・・』という意味らしいです。昔の人も注目していたみたいですね。
 すばるは比較的若い星の集まりで,誕生してからまだ数千万年しか経っていない星々。数千万歳で若いって,宇宙のスケールは半端ないです。
 すばるは比較的近いところにある天体。視力の良い人であれば肉眼でも5~7個程度の星を数えることができると言われていますが,『何個,星が見えるか』,実際にご自分の目で確かめてみてください。
 すばるを見るには双眼鏡を使うのが一番です。天体望遠鏡では倍率が高く,視野いっぱいに星団が広がり過ぎておもしろみに欠けてしまう印象があります。下の写真は,15倍程度の倍率で見たときのすばるです。低倍率では,星団の全体像が見えます。
 ちなみに自動車メーカーの一つ,『スバル』の名の由来はこの天体です。
※距離440光年。

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散光星雲(さんこうせいうん)
 宇宙空間にあるガスやダスト(塵<ちり>)からなる星間物質が光って見えている天体。
☆★オリオン座大星雲(M42)
 オリオン座の三つ星の下にある,肉眼でも簡単に見つけられる有名な大星雲です。天体望遠鏡を使って観察すると,鳥が羽を広げたような姿に見えてくると言われてますが,いかがでしょうか?
 見かけの大きさの縦横が月の2倍ほど,面積では4倍ほどもある大きな天体です。
 この星雲の中心部を天体望遠鏡の中・高倍率でよく観察してみると,4つの小さく集まった恒星が見つかります。この4つの星々はトラペジウムとよばれ,付近の星間ガスの中から生まれたばかりの赤ん坊の星たちです。
※距離1500光年。

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 この夜間観望会では,月が西に沈むと月明かりの影響がほぼなくなり,星雲星団がとてもよく見えるようになります。上に紹介した星雲や星団以外にも,秋の夜空には見ておもしろい天体がたくさんあります。

<例>
  ★ペガスス座の球状星団M15・・・恒星が数万個集まって球状に見える天体
  ★みなみのうお座の一等星フォーマルハウト・・・秋空にある唯一の一等星
  ★ちょうこくしつ座の系外星雲・・・NGC253
         アンドロメダ座大星雲よりも遙かに遠い銀河,距離1000万光年
  ★オリオン座のリゲル(二重星)
         ・・・一等星リゲルとその周りを25000年ほどの周期で回っている小さな恒星
  ★オリオン座の散光星雲M78・・・ウルトラマンのふるさと(?)

<注> 星雲星団の名称の頭に付く『M』記号について
 フランスの天文学者シャルル・メシエは,星雲星団を観測してカタログにまとめました。そのカタログに記された110個の天体は,個々にM番号が振られて一覧化され,観測に活用されています。Mはメシエの略号です。
 NGCは,New General Catalogの略で,アイルランドの天文学者ドライヤーがまとめた7840個の星雲・星団,銀河などが載っている天体カタログのこと。略してNGCカタログです。上記のメシエカタログよりも100年以上も後になって編集されたものであるため,収録された天体数も多く,遙かに暗いものまで含まれています。そのカタログに収録されている天体に振られているのがNGCの付くナンバーです。

※HP中の天体画像は,博物館会員が天体望遠鏡を使って撮影したもので,実際に望遠鏡を覗いたときの見た感じに近いように若干の加工をしてあります。
 四角い星空図は,Astroarts社製StellaNavigator11で作成。
 円形の星図(他)はAdobe社製Illustratorで作成しています。

 

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