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明け方の空、細い月と火星が美しい。誰よりも先に夏の星座を独り占め。

[天文現象] スケジュール:2019/12/20
更新日:2019/12/18

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香川県の星空 12/23日、午前6:30分頃

12月20日から25日は夜明け前の空に注目。夜明け前の美しい色付きの中、細い月と、ほのかに赤い火星の姿を観察することができます。とくに、12/23日は極細の月に火星が寄り添いランデブーするかのように見える姿は必見です。
毎日変わる、月と火星の位置の変化を観察すれば、寒い冬の朝の早起きも楽しくなるかもしれません。
せっかく早起きするのですから、まわりの星も観察してみましょう。早起きは三文の徳とはよく言ったもので、寒さの本番もこれからだという年末のこの時期に、気の早い夏の星座の星々が、夜明け前のひと時に見つけることができるかもしれません。合わせてこれらも観察すれば、少し得した気分になること間違いありません。
火星の姿を確認できたら、視線を大きく左側(北東)に向けてみてください。明るい星が見つかれば、夏の星座の代表格のこと座のベガは、ご存知、夏の大三角の一つです。
次は、難易度が少し高いかもしれません。火星に戻り、こぶしを握り、ボクシングさながら、火星を優しくパンチしてみてください。伸ばしたこぶしの1個半ほど下、やや左側に色付き始めた空の中、淡く消えそうな星を見つければ、それは、さそり座の心臓、アンタレスです。明るい星を探すのも楽しいですが、このように、見えるか見えないか、きわどい星を探せた時の喜びは、星好きの皆さんならお分かりいただけると思います。
なお、月や火星は比較的あかるい天体なので、スマホやコンパクトカメラでも撮影することができます。気軽に撮って、この明け方の美しい光景の写真を、ご家族やお友達と共有するのも、きっと楽しいものだと思います。ぜひ、この機会に挑戦してみてください。

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夜明け前、細い月と金星(細い月と火星の写真が手元に見つかりませんでした。北海道新冠町にて撮影)
拳や指を使った星探しは、星好きの伝統的な技なんです。腕いっぱいに伸ばして拳を握ると、子どもも大人もその角度は約10度。拳の中に指は5本あるので、人差し指は約2度になります。結構これが、正確なのに驚きます。
文中の図表はプラネタリム表示用フリーソフトStellarium 0.19.1を使用しました。 (文章と図表・写真 担当: fuji  )

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