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月を頼りに双眼鏡で天王星を探してみよう

[天文現象] スケジュール:2019/12/09
更新日:2019/12/05

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香川県の星空 12/9日 午前0:40分ごろ(日時ご注意12/8日の深夜24時を過ぎたころ)

■水金地火木土天海(冥)は、理科の時間に呪文のように覚えた記憶は、遠いか、近いか、皆さんはどちらでしょうか。これらは、言わずと太陽系の惑星を太陽から近い順に並べたものですが、このうちいくつの惑星を見たことがありますか。
金星は明けの明星、宵の明星でおなじみ、今の時期は宵の明星で輝き始めて年末に向けて、ますます明るく美しく輝きます。
木星、土星は、今年の夏は、一番星、二番星として、宵の空に圧倒的な存在感で光っていたので、星好きの方でなくとも何度となく眺めたことと思います。
水星は、太陽に近いため、偶然見る機会は多くはありません。有名な天文学者のコペルニクスは生涯この水星を見たことが無いと伝えられていますから、やはり、この星は見ようと思わなければ、見ることのできない星なのかもしれません。これについては、別の機会で、ご説明したいと思っています。出入りを調べて観察すると、結構明るく、観察は思ったほど難しくありません。
さて、今日の話題は天王星です。天王星を見たことのある人は、そう多くはないと思います。天王星は五等星から六等星クラスの明るさで、郊外の美しい星空でも肉眼では見つけることは難しいはずです。双眼鏡を使えば、決して見えない明るさではありませんが、この広い星空の中から、天王星を探すのは、星空観察に相当なれた人でも一苦労します。12/9日(日時ご注意12/8日の深夜24時を過ぎたころ)は、明るい月と天王星が接近します。月が明るく、肉眼での観察は難しいですが、月を頼りに双眼鏡で探してみると、難なく見つけることができるかもしれません。この日は月の右側(西側)、4度ほどと言いますから、月に向かって右手で優しくパンチをすると、伸ばしたこぶしの中央に月を置くと、小指のあたりに天王星があることになります。あとは、ご覧いただいている星図の星と位置を比べてみると、天王星を探すことができるかもしれません。お手元に双眼鏡のある方は、この機会に挑戦してみてください。あるいは、望遠鏡博物館の夜間天体観望会では、高性能の双眼鏡や大きな望遠鏡を使って観察することができますので、ぜひ、ご参加いただくのも楽しいかと思います。

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香川県の星空 12/9日 午前0:40分ごろ(日時ご注意12/8日の深夜24時を過ぎたころ)

拳や指を使った星探しは、星好きの伝統的な技なんです。腕いっぱいに伸ばして拳を握ると、子どもも大人もその角度は約10度。拳の中に指は5本あるので、人差し指は約2度になります。結構これが、正確なのに驚きます。
文中の図表はプラネタリム表示用フリーソフトStellarium 0.19.1を使用しました。 (文章と図表・写真 担当: fuji  )

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