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必見!6月18日前後 水星と火星が大接近して見えます

[天文現象] 更新日:2019/06/05

水星は太陽に一番近い惑星です。そのため日没後や日の出前のわずかな時間帯でしか見ることができません。火星、木星、土星のように夜中に見ることは不可能です。天文愛好家でも水星は見たことがないという方がたくさんいます。

6月中旬は2019年の中では水星が見やすい時期なのですが、6月18日前後の20時ころから21時ころにかけて視野角0.3度で水星と火星が同一視野に見られます。これは滅多にない大接近です。視野角0.3度といってもピンとこないと思いますが次の図は視野角1度の円と満月です。満月は1度よりも小さく0.5度くらいしかありません。ですから満月程度の円の中に充分、水星と火星が収まるほとの接近なのです。

満月 視野1度

次の図は同じ視野角1度の円の中に収まる水星と火星をシミュレーションしたものです。天体望遠鏡だと倍率30倍程度のイメージです。倍率100倍にしても同一視野に収まるでしょう。

火星水星視野1度

次の図は視野角7度の双眼鏡で見たときのイメージです。

水星と火星視野角7度

水星は1等星よりも明るい0.2等星の明るさがありますが、日没後まだほんのり明るい時間帯であることと西の空高度10度よりも低い超低空ですから、観測場所と天候に恵まれないといけません。

火星水星

都会の方は高層ビルの上からみる、田舎の場合は水平線が見えるような場所まで出かけるなどの努力が必要でしょう。たいへん珍しい天文現象です。観測計画と機材を準備して臨みましょう。

参考サイト

アストロアーツ社 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10645_ph190618

国立天文台 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2019/06-topics02.html

ニコン 星空案内 https://www.nikon-image.com/enjoy/life/stars/1906/#planets

 

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