お知らせ

  1. HOME > 
  2. お知らせ > 
  3. アメリカ日食写真展のお知らせ

アメリカ日食写真展のお知らせ

[イベント] 更新日:2017/09/18

開催期間:2017年9月16日~11月12日の天体望遠鏡博物館開館日
開催時間:10時から16時(天体望遠鏡博物館の開館時間)
会  場:天体望遠鏡博物館2階 旧:音楽室
撮影者:稲毛清和・黒田瑞穂・堀川利裕(50音順)
展示写真点数:28点
撮影地:アイダホ州 レクスバーグ他

ご挨拶

今年の8月21日(現地)にアメリカで皆既日食が観測されました。天体望遠鏡博物館からも会員が現地アメリカに赴きました。
この感動的な皆既日食のシーンを3名の会員がカメラに収め、それぞれの個性あふれる作品を集めた写真展を開くことになりました。
3名とも参加したツアーやコースはそれぞれ違いましたが、期せずして晴天率の高いアイダホ州レクスバーグの地に集まり太陽にカメラを向けました。
当日は朝から雲一つない晴天、皆既日食への期待が膨らみます。午前10時15分ごろから太陽が欠け始めました。その後、皆既の直前、突然眩いほどのダイヤモンドが輝き大きな歓声が上がりました。そして、太陽の周りに流線状に渦巻く幻想的なコロナが広がります。「わ!綺麗」皆さんから歓喜の声が響きました。2分17秒の皆既が終わり、再びダイヤモンドリングが輝きこのショーの終焉となりました。
今回の写真展は、撮影者3人がそれぞれの感性で撮影した個性あふれる作品を展示しています。輝くダイヤモンドリング、大きく羽を広げたコロナ、暗闇に輝くコロナと夕焼けの風景、そして、イエローストーン公園などの観光地の写真を展示しています。
是非ご覧いただきたいと思います。

撮影者 稲毛清和 黒川瑞穂 堀川利裕(50音順)   

P1040261

P1040260

 


【撮影者の撮影後記】

第3接触ダイアモンドリング
第3接触時のダイヤモンドリング

稲毛清和

皆既日食当日は、朝から快晴でした。午前10時15分過ぎに太陽が欠け始めました。皆既が始まる15分ほど前から撮影者の動きも慌ただしくなり徐々に緊張が高まって きます。カウントダウンの放送にも一層力がこもってきました。
待ちに待った第2接触のダイヤモンドリングの瞬間、大きな歓声が上がりました。そして皆既に突入、コロナが広がる幻想的な様子に、周りから歓喜の声があがります。いよいよ最後の大きなイベント第3接触のダイヤモンドリングを迎えます。眩いばかりのダイヤの輝き、盛り上がった気持ちは、感動へと変わります。            
今回の皆既日食は、 素晴らしい天候に恵まれたこの一言に尽きると思います。インドネシア皆既日食では、薄雲の到来であれほど画像処理に苦労したダイヤモンドリングやコロナですが、アメリカ皆既日食では素晴らしい画像をカメラのメモリーに記録することができました。            
今回参加したツアーを企画した担当の皆さんが晴天率が高いこのレクスバーグを選択したこともいい結果をもたらした要因の一つだと思います。
初めて肉眼で見た流線状に広がるコロナやプロミネンスは忘れることのできない思い出となりました。

撮影機材 BORG50FL 400mm F8  ニコンD7200  CDー1ポータブル赤道儀


IMG_0738_01
皆既日食見ている撮影者 *天体望遠鏡博物館のロゴ入りジャケットを着ています*

黒田瑞穂

2009年の皆既日食は、ふじ丸という船に乗り北硫黄島近海で見ました。そのあまりの美しさに2017年のアメリカ日食に必ず行こうと心に決め、日食貯金をはじめました。予想以上にツアー金額が高騰する中、私のツアー(日本天文同好会企画・北米大自然と皆既日食ツアー)は比較的手の届きやすいものでした。
今回は皆既時間が2分少々と短く、あれもこれもということはできそうにありませんでしたから、私は望遠鏡(6㎝屈折)での観望と動画撮影を中心に据えました。それでも、「還暦を迎える記念となる写真が撮れればいいなぁ…」という欲もあり、手持ちのカメラやスマートフォンで撮影を試みたものが、今回出品したものです。美しい仕上がりにはなっていませんが、少しでも雰囲気が伝わればと思っています。
皆既日食は「日食病」という言葉があるほど人を虜にする天文現象で、私も少なからず罹患しており、機会があればこれからも見にいきたいと思っています。
撮影機材  ニコンP900、ニコンB700、iPhone7 Plus


堀川利裕

20170821コロナ_02
皆既日食中のコロナ *左下に見えている小さな白点はしし座のレグレスです。右上の白点も星です*

天体観望や撮影を趣味としている私がずっと願っていた「死ぬまでにこの目で見たいもの三つ」のうち一つがかなえられ、本当に幸せに思っています。 

 実は、皆既日食への遠征は今回が二回目です。しかし、前回(2009年)は、始まりから終わりまですべて曇られ、一瞬の陽射しすら届かない有様だったので、願いは全くかないませんでした。ということで、今回の遠征の基本方針は「写真は二の次にして、とにかくこの目に全ての経過をを焼き付ける!」です。
それでも「できたら写真も残したいなあ~」と虫の良い思いもあったので、失敗は覚悟の上で、カメラの自動撮影機能をフルに使い、皆既の間はカメラに一切触らずに観望に徹することができるように準備して出発しました。 
当日は、幸運なことに朝から雲一つない快晴に恵まれ、何の懸念もなく日食の始まりを迎え、生のコロナやプロミネンスそしてダイヤモンドリングをじっくり堪能できました。そして、ちょっと心配だった撮影のトラブルもなく、初めてにしては上々の写真が写せたと思います。
日食だけでは少し飽きが来るかもと思い、全米で最初の国立公園となったイエローストーン国立公園の名所の写真も展示することにしました。 ご来場を心よりお待ちしております。

撮影機材 : Nikon D810A  AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR    

 

お知らせの一覧はこちら

天体望遠鏡博物館

開館日

開館日

Copyright © Museum of Astronomical Telescopes, All rights reserved.