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8月夜間天体観望会

[イベント] スケジュール:2020/08/22
更新日:2020/08/13

2020年8月22日土曜日開催の夜間天体観望会のお知らせです。新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、四国内在住者を募集対象にしています。ご理解ご容赦のほどよろしくお願いいたします。

【日時】2020年8月22日(土)19時00分~20時30分 (受付18時30分~)
【内容】19時からオリエンテーション後、19時30分ころから天候に合わせて天体観望を行います
【予定機材】:大型望遠鏡数台、小型・中型望遠鏡10台程度
【参加費】大人500円、大学高校生400円、中学小学生300円、就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料
【募集組数】10組(40名程度)

募集組数に達しましたので予約受付を終了致しました(7月30日10時10分)

【オリエンテーションの内容】
・今夜の星空のシュミレーション
・本日の天体望遠鏡の味わい方
・天体望遠鏡の見方・使い方説明
・夜間天体観望会での事故防止注意事項説明

【雨天・明らかな曇天時】
・開催中止に致します
*通常時は雨天・曇天時でも別プログラムにて室内開催していますが、今回は室内での「密」を避けるため雨天・明らかな曇天時は開催中止と致します。
*開催中止のお知らせは当日正午過ぎにホームページに掲載致しますので来館前にご確認下さい。

 8月22日(土)の天体観望会で見える星空(天体)の見所を紹介します

 夏至から一ヶ月以上過ぎて日没も早くなってはきていますが,この日の日没は午後6時40分頃。日はまだまだ長く,観望会の開始時でも空は明るさを保ったままです。また,太陽が沈んだからといってすぐに空は暗くなりません。それは上空の大気が太陽光を散乱させているのが原因です。このまだ明るさが残る状態を『薄明』(はくめい)といいます。この夜,実際に空が暗くなるのは午後7時半頃です。
 観望会が始まるのが午後7時。ということは,空が暗くなって,たくさんの星が見えるようになるまでに少々時間があるということです。
 さて,この時間をどう過ごしましょう。もちろんオリエンテーションもありますが,暗くなるのを待つ時間を利用して,一番星を探すのもおもしろいかもしれません。0822_1

 ちょっと,全天をくまなく見渡してみましょう。
 空がじわじわと暗くなってくると,一番明るい星が先に見え始めます。それが一番星。
 上の図を見てください。博物館前の広場から南方面に体を向けて,空を見上げたときの様子です。西の方に山に沈もうとする三日月が見えているでしょうか。月は一番星に含めないので,その次に目立つ星が一番星です。
 するとどうでしょう,南からやや東寄りの低空に明るい星が目に付くはずです。(上図では左下)
 この夜の,一番星の最有力候補はおそらくこの星でしょう。
 太陽系第5番惑星の木星です。このときの木星は-2.6等という一等星の数倍の明るさを放っているため,一番に見え始めるのはこの木星である可能性が高いといえるのです。
 でも,雲があったりすると2番手に明るい星が一番星になる可能性もあるし,3番手の星が一番星になる可能性もあります。木星のすぐ東側(左)には土星が,天頂付近にはこと座の一等星ベガが,その西方向にはうしかい座の一等星アーウトゥルスがあります。
 さて,どの星が一番星になるか,誰が一番早く見つけることができるか,家族や友人と競い合ってみてください。
 『あそこに一つ見えるけど,・・・』
 『えっ?!どこどこっ?』
 とか,ちょっと楽しいかも。

 時間つぶしのもう一つのお勧めは,星を見るのではなく,星を見る『天体望遠鏡』を見てみること。
 今回の天体観望会では固定してるものも含めて,大小様々な望遠鏡が10数台程度が準備される予定です。特に駐車場には小型の移動可能な望遠鏡が数台並びます。
 よく見てみると,細長い筒のものや太短い筒のもの,レンズを使ったものや鏡を使ったものと,それぞれに異なるタイプの望遠鏡が見られるはずです。0822_2

 形も大きさも違う望遠鏡,それぞれにどんな違いがあるのでしょう。機械が好きな人は構造の違いに目を向けてみるのも楽しいかもしれません。また,天体の見え方には違いがあるのでしょうか。関心がある人は,望遠鏡を操作している博物館の関係者に気軽に尋ねてみてください。
 基本的には,口径(レンズや鏡の直径)が大きな望遠鏡ほど,暗い星まで,天体の細かい部分まで見えるとされています。実際に天体を見る場合,そんな望遠鏡の見え方の違いも意識して覗いてみてください。

 『この望遠鏡,何倍?』
 という質問も数多く受けます。倍率って何でしょう?どうやって倍率を変えるのでしょうか?高い倍率ほど良く見えるものなのでしょうか?ぜひ確かめてみてください。

 さて,オリエンテーションも終わり,午後8時前になるとかなり数の星が見えてきてるでしょうか。
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 おおまかに空を見渡すと,西方面の空には三日月。でも,もう山に隠れるかな。
 そして月の東にはおとめ座の一等星スピカやうしかい座の一等星アークトゥルスなど,春の星座や一等星もまだ見えています。一方,真南の方向には,夏の代表的な星座の一つであるさそり座が毒のあるしっぽを上に向けながら,しっかりと存在感を示しています。0822_4※上の星図は,8月22日午後7時頃の星空を表しています。南に向いて実際の星空と照合させると,星座早見盤と同じ感覚で使うことができます。

少し首が痛いかもしれませんが,真上を見上げると天頂からやや東寄りに,『夏の大三角』が見えています。夏の大三角は,こと座のベガ,はくちょう座のデネブ,わし座のアルタイルの3つの一等星を直線で結んでできる三角形をいいます。けっこう大きな三角形です。
 小学4年生の理科で学習すると思いますが,お子様連れで参加されている方はぜひ一緒に見つけてみてください。
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 この夏の大三角を見つけることができたら,どの星がベガ,デネブ,アルタイルなのかを特定してみましょう。
 星空を観察する場合,方角を意識することはとても大切なことなんです。まずは南北方向,東西方向を確かめておきましょう。
 上の図は南が下になってます。すなわち一番南にあるのがアルタイル。西にあるのがベガ。残る一等星がデネブです。そして,よく見ると(空の澄み具合にもよりますが)ベガとアルタイルの間を北から南へ天の川が流れているのがわかると思います。うっすらと煙のように,あるいは薄雲のように見えるでしょうか。
 七夕のお話でいう彦星と織女星が,このアルタイルとベガになります。
 七夕といえば7月7日で,もう終わっちゃったと考える人も多いでしょうか。
 ところがそうではないんですね。昔からの伝統的に伝えられてきた七夕は,月の動きを基準にした旧暦に基づいたもので,『旧暦による七夕』とよばれたりもします。旧暦は月の満ち欠けにより月日が決まりますから,現在の暦に当てはめた旧暦の7月7日(旧暦の七夕)は毎年変わります。今年の旧暦による七夕は8月25日で,この観望会の3日後。まだ終わっていません。旧暦の7月7日ということで,新しい月が始まってから7日目の月があるということです。実際には新月から6日ほど経過している月があります。すなわち,『旧暦による七夕』の夜には,月齢が6前後の半月に近い月が必ず見られるということになります。まるで,彦星と織姫を乗せる舟のようにです。
 この伝統的な旧暦による七夕の空にも,(後日)ぜひ目を向けてみてください。

 初めの説明が少し長くなりましたが,それではこの夜,望遠鏡を向けて楽しめる天体をいくつかピックアップして紹介しましょう。

 とりあえず三日月です。
 西空に低いので,もしかしたらもう山に沈んでしまっているかもしれません。(そのときは,ごめんなさい)。もしまだ月が見えているようでしたら,急いでこの細い月に望遠鏡を向けてもらいましょう。三日月の欠け際にはたくさんのクレーターがコントラスト良く見えています。低倍率でも高倍率でも楽しめるのが月のいいところ。いろいろな倍率で観察してみてください。

 そして今夜の観望会のメインディッシュは,なんといっても観望絶好期となっている木星と土星です。
 続いてこの2大惑星を見てみましょう。

 では,まずは太陽系最大の惑星である木星から。
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 南方面で月の次に明るく目立っているので,すぐに『あれだっ!』と見つけることができるはずです。
 その木星,地球からジャンボジェットで行くとすると,およそ60年ほどかかる距離にあります。遠いと感じますか?意外に近いと感じますか?
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 望遠鏡で木星を覗いてみると,木星本体とその左側(望遠鏡により左右が逆になる場合があります)に3個,右側に1個の明るい星がくっついているのがわかります。この4つの星は,ガリレオ衛星とよばれる木星の衛星の中でも特に大きくて明るいものです。右側に1個見えている衛星はカリスト。左側の3つの中で一番木星寄りにあるのがガニメデという,太陽系で一番大きな衛星です。惑星の水星よりも大きな天体です。
 そして木星本体に目を向けると,数本の縞模様が見えると思います。大きな望遠鏡では,この縞模様の1本1本にトゲトゲのような,凸凹のような細かい模様が見えてくるときがあります。詳しく観察して,確かめてみてください。

 木星のすぐ東(南に向かって左方向)に目を向けると明るい星が見えています。これが,太陽系第6番目の惑星である土星です。輪っかのあることで有名な,観望会では人気No.1の天体です。天体望遠鏡を使うと,その輪っかも明瞭に見ることができます。神秘的なその姿をじっくりと味わってみてください。
 木星は地球の11個分ほどの大きさ。それに比べて土星は若干小さ目ですが,それでも地球の9個分の大きさを誇る大きな惑星です。
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 木星までジェット機で行くと60年と書きましたが,土星まではどれくらいだと思いますか?
 正解はおよそ120年。地球から木星までの2倍ほどの距離があります。
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 土星本体のそばには,木星ほど目立つわけではありませんが,いくつかの衛星も見ることができます。望遠鏡で見える土星の衛星の中で一番明るいのはタイタンとよばれる衛星です。タイタンは木星の衛星ガニメデに次ぐ太陽系で2番目に大きな衛星で,液体の湖の存在が確かめられていて,生命の存在もうわさされている天体でもあります。そんなこともイメージしながら望遠鏡を覗くと,宇宙の不思議さをより一層感じることができるのではないでしょうか。

 続いて,惑星以外の天体を紹介しましょう。

 先に天の川が見えるということをお伝えしましたが,夏の天の川の付近には,星の集まりである星団やガスでできた天体である星雲がたくさんあります。その代表的なもののいくつかを形状別にピックアップしてみましょう。それぞれ見え方も印象も異なります。「これ,お気に入り!」って思える天体をぜひ一つ選んでみてください。

☆★散開星団
 ほぼ同時期に誕生した星々が,比較的近い領域に集まってる天体

 M7・・・さそり座のしっぽの付近にある散開星団。双眼鏡でもよく見える星団です。
      倍率は低めの方が星々が散らばりすぎず,全体像が見渡せることもあり,見た印象は良い感じがします。
      距離は1,200光年 ※ちなみにジェット機行くと・・・95億年ほどかかりそうw(゚o゚)w
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☆★散光星雲
 比較的広い範囲に広がったガスや宇宙塵が様々な理由で発光して見えている天体

 M8・・・いて座の天の川の中にある星雲。写真に写すとピンク色に写ります。
      よく見ると,散光星雲と散開星団が寄り添っている天体です。
距離は3,900光年
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☆★球状星団
 恒星が互いの重力の作用で球状に集まった天体。
 多くは銀河の周辺部に存在します。

 M13・・・ヘラクレス座にある球状星団。
       恒星の数は50万個以上。北天で最大サイズの球状星団で,全天一の美しい球状星団ともいわれています。
       距離は25,000光年
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☆★惑星状星雲
 超新星爆発をせずに一生を終えた恒星が,ガスを放出して,中心に残された星からの紫外線に照らされて輝いている天体。
 
 M57・・・こと座にある惑星状星雲。
       リング状に見えるため,『ドーナツ星雲』とよばれています。
距離は2,600光年

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<注>
 星雲星団の名称の頭に付く『M』記号について
 フランスの天文学者シャルル・メシエは,星雲星団を観測してカタログにまとめました。そのカタログに記された110個の天体は,個々にM番号が振られて一覧化され,観測に活用されています。Mはメシエの略号です。

 観望会当夜の主役は,観望好期となっている木星と土星の2惑星かもしれませんが,月明かりに影響されない夜は,多くの星雲星団がとてもよく見えます。上に紹介した星雲星団以外にも,見ておもしろい天体がたくさんあります。

 例えば
  ☆M17・・・いて座にある散光星雲
         湖を泳ぐ白鳥のように見える・・?
  ☆M22・・・いて座にある球状星団
         M13より迫力があるかも。
  ☆M27・・・こぎつね座にある惑星状星雲
         銀行の地図記号に見えるといううわさ。
  ★アルビレオ・・・はくちょう(座)の口ばしにあたる星
         オレンジと青の組み合わせがとてもきれいな二重星
  ★こと座ε(イプシロン)星・・・二重星が二重になってる?ベガの近くにあります。
         通称『ダブルダブルスター』
  ◇南斗六星・・・北斗七星とどう違う?さて,何座にあると思いますか?
  ◇いるか座・・・かわいい星座かも。

 見てみたいと思う天体があれば,望遠鏡を操作している担当者に,遠慮なく申し出てみてください。

※HP中の星図,星座絵図は,アストロアーツ社製StellaNavigator10,11で作成しています。
 天体画像は,博物館会員が天体望遠鏡を使って撮影したもので,実際に望遠鏡を覗いたときの見た感じに近いように若干の加工をしてあります。
 説明図等はAdobe社製Illustratorで作図しています。

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