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【満員御礼】4月夜間天体観望会

[イベント] スケジュール:2021/04/17
更新日:2021/04/02

2021年4月17日土曜日開催の夜間天体観望会のお知らせです。
*募集数に達しましたので予約受付を終了致しました(3月18日23時)

【日時】2021年4月17日(土)19時00分~20時30分 (受付18時30分~)
【内容】19時からオリエンテーション後、天候に合わせて天体観望を行います
【予定機材】:大型望遠鏡数台、小型・中型望遠鏡10台程度
【参加費】大人500円、大学高校生400円、中学小学生300円
     就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料
【募集組数】10組(40名程度)
【オリエンテーションの内容】
 ・今夜の星空のシュミレーション
 ・本日の天体望遠鏡の味わい方
 ・天体望遠鏡の見方・使い方説明
 ・夜間天体観望会での事故防止注意事項説明

【雨天・明らかな曇天時】
 ・開催中止に致します
 *通常時は雨天・曇天時でも別プログラムにて室内開催していますが、コロナ禍が収束するまでは室内での「密」を避けるため雨天・明らかな曇天時は開催中止と致します。
 *開催中止のお知らせは当日正午過ぎにホームページに掲載致しますので来館前にご確認下さい。

【参加方法】ネット予約が必要です。
*募集数に達しましたので予約受付を終了致しました(3月18日23時)


 4月17日開催の天体観望会での見どころを紹介します。

 当夜は午後7時から,オリエンテーションを行ってから観望会のスタートとなります。
 この時間帯,日は沈んでいてもまだしばらくは空に明るさが残っています。この,薄明るい?薄暗い?状況を薄明(はくめい)といいます。薄明には,市民薄明(常用薄明),航海薄明,天文薄明と3つの段階があります。市民薄明は日が沈んでからすぐの頃。まだまだ空は明るく星は見えていません。それからもう少し暗さが増してきて,空はまだ青みが残っている中に一等星が見え始める頃,それが航海薄明。そして日没後1時間前後が経過して空が暗くなった頃が天文薄明。西空の一部にはほのかに明るさも残っていますが,空の暗い場所では6等星も見えてきます。天体観望会の本格スタートは,この天文薄明の頃からと考えられます。

 下の図は,多和での天文薄明の頃(午後7時半頃)の南から西方面の空です。0417_1

 西側半分の空には一等星がたくさん。これらは冬の星座の一等星たちです。一方東側半分には,しし座の一等星レグルス,おとめ座の一等星スピカが見えてきています。また,この図には表示されていませんが,うしかい座の一等星アークトゥルスも見えています。このしし座,おとめ座,うしかい座等は春の星座たち。ちょうど,『冬の星座から春の星座への切り替わり中』といえる星空なんですね。当観望会中,時間が経過するにつれて,春の星座たちが高度を上げて主役の位置にやってきます。
 冬の天体もまだ見ることができるし,春の天体もしっかりと観察できる,そんな観望会になりそうです。0417_2

 4月,この時期の冬の星座たちから春の星座たちへの交代というシチュエーションはいつものことではあるのですが,当夜の観望会ではそのいつもとちょっと違った点が一つあります。
 もう一度,上の星空図を見てください。
 この夜は三日月形の月が見えていて,その月のすぐ左上に赤い星が明るく見えています。この赤い星は,昨年の10月に地球に最接近した,太陽系第4惑星の火星

 ということで,まずはこの月と火星の紹介から始めましょう。
 月の月齢は5。
※月齢(げつれい)というのは,新月のときを0として数えた経過日数。新月から満月,そしてまた新月に戻るまでの日数は約29.5日。通常,月の満ち欠けの度合いを示す数値として扱われます。
 いわゆる三日月というのは,(狭義的には)月齢が3の月のことをいいます。ですから月齢5の月というのは,三日月から2日が経過してる月なんですが,見た目(広義的)にはまだ三日月ですね。0417_3

 上の写真は観望会当夜と同じ月齢5の月です。
 三日月形の月は,欠け際付近のクレーターが,とてもコントラスト良くシャープに見えます。天体望遠鏡で倍率を上げてもらって,その欠け際を上(北)から下(南)へ,詳しく観察してみてください。クレーターの内部や輪郭など,迫力ある様子を見ることができると思います。

 そして,その月にくっつくように見えている火星です。
 火星は昨年の10月に最接近しました。そのときの地球と火星との距離は6,200万km。それが今はその距離が約2億8,000万kmほどとなり,かなり遠ざかってしまった状況にあります。その分,火星の見かけの大きさも小さくなっていて,接近時の大きさに比べるとおよそ5分の1の大きさです。そんなわけで,大きめの望遠鏡での観察がオススメ。倍率を高めにして観察すると,ムラムラ感程度に表面の模様も見えるかもしれません。
 小型の望遠鏡でも,見かけの大きさは小さいものの,赤くしっかりと丸みのある姿には見えていて,惑星だという印象は十分に伝わるでしょう。ちなみに次の地球への接近は,2022年12月です。0417_4

 さて,月と火星を見て終わったら,冬から春の星空に目を向けていきましょう。0417_5

 上の星空図は,4月17日午後8時頃の星空です。
 ※上下左右に記してある方角を下にして見ると,星座早見盤のように扱うことができます。
 見えている星空は西半分が冬の星空東半分が春の星空です。

 オリオン座のベテルギウス,おおいぬ座のシリウス,こいぬ座のプロキオンの3星を結んでできる冬の大三角は,まだ南西の空に見えています。
 北の空に目をやると,春の星並びとして有名な北斗七星 が見えています。
 北斗七星の柄の部分をひしゃくの部分とは反対方向に伸ばした先に,さきほど紹介した,うしかい座のアークトゥルス があります。アークトゥルスをさらに南へ伸ばすとおとめ座のスピカがあります。この北斗七星の柄の部分から,アークトゥルス,スピカと結ぶ曲線が春の大曲線。この夜は,冬と春の特徴的な星の並びが両方見えているということです。
 こういった星々を結んでできる形や星座の観察には,天体望遠鏡は必要ありません。望遠鏡の近くで列を作って待つ間,いろいろな形を見つけて楽しんでみてください。

 さて,春の星座の代表的なものといえば,その一つにしし座がありますが,ちょうど真南の空高く見えているので注目してみましょう。0417_6

 しし座はオリオン座の左(東)にあるプロキオンから,もう少し東へいったところにあります。 星占いの12星座にも登場するしし座ですが,かっこいい百獣の王ライオンのしし座ではなくて,人を食べるお化けライオンなんです。ギリシャ神話に登場するこのお化けライオンは,物語の中では,国王から命令を受けたヘラクレスによって退治されてしまうことになっています。しし座という名前からの浮かぶイメージとは違って,あまりかっこいい話ではなさそうですね。
 しし座にある一等星はレグルス。レグルスとはギリシャ語で(小さな)王という意味があります。また,獅子の心臓という意味もあるようです。
 獅子の心臓がレグルスであるとされるように,この辺りがライオンの胸になります。ということはその少し上あたりが頭。クエスチョンマークを裏返したように形取れるところが頭ですね。このライオンは右(西)を向いているようです。一度,ライオンの全身の形を追ってみてください。

 それでは,天体望遠鏡で観望してみたい天体を順にいくつか紹介してみましょう。

 しし座の話が出たので,まずは,そのししの後ろ足の部分にある3つの系外星雲(銀河系の外側にある銀河)。それぞれM65M66NGC3628という天体(下の画像)です。距離は約3500万光年。私たちの太陽がある銀河系(天の川銀河)の直径がおよそ10万光年程度といわれていますから,銀河系の大きさの350倍ほどの遠さにある天体です。そんなに遠くにある天体ですから,暗くてボンヤリとしか見えません。目をこらしてじっくりと望遠鏡をのぞき込んでみてください。0417_7

 続いて,散開星団(生まれの近い恒星同士が数多く集まっている天体)M44(プレセペ)
 プレセペとはラテン語で『飼い葉桶(牛馬のエサ入れ)』という意味です。小型の望遠鏡でも30~40個以上の星を数えることができます。明るさは3.7等なので,空の暗い場所では,肉眼でもぼーっとした雲のように見ることができます。
 場所はかに座。レグルスとプロキオンの間に,かに座があります。このかに座のど真ん中に,プレセペはあります。概ね散開星団は低倍率での観察が向いていて,M44も倍率を上げすぎると星の密集感が感じられなくなって,おもしろみがなくなる場合が多いかもしれません。0417_8

 そして,春の星空からは絶対外せない北斗七星。
 天頂から北方面に目をやると,特徴的なひしゃくの形をした北斗七星が見つかります。北極星を探すために利用されるあの有名な星の並び(星座ではありません)です。
 この北斗七星の柄の方から2番目にミザールという名の星があります。肉眼でも2つに分かれて見えるといわれている二重星
 ※近接して見える2つの恒星を二重星といいます。二重星には,2つの星が距離的には離れているのですが,見かけ上,たまたま近くに見える(見かけ上の)重星(じゅうせい)と,お互いの引力によって公転し合っている連星(れんせい)とがあります。

 ミザールは,アラビアの方では昔,兵隊の視力検査に利用されていたそうです。果たして2つの星に見えるでしょうか。ぜひご自分の目で試してみてください。
 明るい方の星がミザールで,暗い方の星はアルコルといいます。このミザールを望遠鏡でアップして見ると,さらにまた二重星になっているのがわかります。この2星はお互いが2万年周期で回り合っている連星なんです。0417_9

 最後に球状星団(多くの恒星がお互いの重力で球形に集まった天体)M3
 うしかい座のアルクトゥールスとりょうけん座α星(コルカロリ)の真ん中あたりにあります。実際の大きさは直径は100光年以上。50万個もの恒星が集まってボール状に見えている天体。年齢も相当に古い不思議な天体です。
 球状星団は大きな望遠鏡で観察するのが基本です。口径の大きな望遠鏡で倍率を高めにして観察すると,(気流や空の状態にもよりますが)一つ一つの星々がブツブツに分離して見えてきます。
 スライディングルーフの中の,大口径の望遠鏡で見てみてください。0417_10

 ここまで,いくつか見所となる天体を紹介しましたが,冬から春の星空には他にも数多くの『見ておもしろい天体』がたくさんあります。ここに記しているもの以外の天体についても,博物館の担当者が望遠鏡を使って導入,そして紹介してくれると思います。望遠鏡を覗きながら,それがどんな天体なのかぜひ質問してみてください。星は観察するだけでなく,その天体がどんな天体であるかを知ることによって,より興味深く感じることができるようになるものです。
 また,大きな望遠鏡と小さな望遠鏡とでは見え方がかなり違ったりします。レンズを使った屈折望遠鏡と鏡を使った反射望遠鏡とでも,見え方に違いがある場合があります。倍率の違いによる見え方の違いもあります。同じ天体でも,いろいろな望遠鏡,いろいろな倍率で観察して,見え方の違いを味わってみるのもおもしろいと思います。

<注> 星雲星団の名称の頭に付く『M』記号について
 フランスの天文学者シャルル・メシエは,星雲星団を観測してカタログにまとめました。そのカタログに記された110個の天体は,個々にM番号が振られて一覧化され,観測に活用されています。Mはメシエの略号です。
 NGCは,New General Catalogの略で,アイルランドの天文学者ドライヤーがまとめた7840個の星雲・星団,銀河などが載っている天体カタログのこと。略してNGCカタログです。上記のメシエカタログよりも100年以上も後になって編集されたものであるため,収録された天体数も多く,遙かに暗いものまで含まれています。そのカタログに収録されている天体に振られているのがNGCの付くナンバーです。

☆★今回の観望会で見ておきたい天体リスト
 三日月形の月(クレーターのアップ),火星,
 冬の大三角,春の大曲線,
 しし座,北斗七星,春の一等星(レグルス,スピカ,アークトゥルス),
 系外星雲(M65,M66,NGC3628),散開星団(M44),球状星団M3,
 二重星(ミザール) 他

※HP中の星図,星座絵は,アストロアーツ社製StellaNavigator11で作成しています。
 円形の星空図はAdobe Illustratorで作図しています。
 天体画像は,博物館会員が小型の天体望遠鏡で撮影したもので,実際に望遠鏡を覗いたときに見た感じに近いように若干の加工をしてあります。


 

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