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クリスマス・プレゼントは星空でサプライズ

[天文現象] スケジュール:2019/12/24
更新日:2019/12/23

01_stellarium-055_1_01香川県の空 12/24日 午後6:30分ごろ

クリスマスの予定は、お決まりでしょうか。家族だんらん、家族パーティでにぎやかに過ごすも良し、大切な人とゆったり過ごすのも、また、良いものです。さて、クリスマス・プレゼントは、どうしましょうか。星好きの皆さんなら、思い切って、クリスマスの星空をプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。
クリスマスの夕刻から宵にかけての早い時間、南西の空には、宵の明星、金星が明るく輝いています。近くの公園や学校の校庭にもみの木に似た樹木を探しておいてください。このてっぺんに、金星が見える位置が、クリスマスの宵の特等席になります。
金星が樹木のてっぺんにかかる時、星空のクリスマス・ツリーが完成します。

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星空のクリスマス・ツリー (針葉樹のてっぺんにかかる金星 北海道新冠(にいかっぷ)町で撮影)

金星が、樹木中に隠れたら、次は、視線をやや右側、北西の方向に移します。この空には、すっかり見慣れた、夏の大三角がまもなく沈もうとしています。今夜は、はくちょう座に注目してください。南十字星(みなみじゅうじ座)は日本からは見えない星座ですが、これに競うように、はくちょう座の星並びを北十字と呼ぶことがあります。ちょうど、この時期の宵は、はくちょう座が地平線に頭から飛び込むイメージで沈んでいきます。これが、大きな十字架を地平線に建てたような神々しい姿に見えるはずです。クリスマスの宵に大きな北十字を観察することはちょっと素敵なイベントになるかもしれません。

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山の稜線に立つ北十字 (沈む、はくちょう座 北海道士幌町で撮影)

その他、すっかり葉の落ちた樹木の下から、冬の星々を見上げてみるのも、いつもとは少し違った星空を味わうことができます。いつもは寂しい冬枯れの小枝が、冬の星座に飾られてクリスマス・イルミネーションのように見えるかもしれません。

04_20141130-DSC_0869_2_01星空のクリスマス・イルミネーション (冬枯れの枝越し、ペルセウス座周辺 北海道夕張市で撮影)

なお、この時期の屋外での天体観測は、想像以上に寒いです。どんなに美しい星空も寒さを感じてしまうと台無しになります。どうせ、暗くて誰にも見えませので、なりふり構わず、温かくするのがコツです。
では、楽しいクリスマスの宵をお過ごしください。メリークリスマス。

文中の図表はプラネタリム表示用フリーソフトStellarium 0.19.1を使用しました。 (文章・図表・写真 担当: fuji  )

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