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【満員御礼】3月夜間天体観望会

[イベント] スケジュール:2021/03/20
更新日:2021/01/30

2021年3月20日土曜日開催の夜間天体観望会のお知らせです。参加にはネット予約が必要です。
*募集定員に達しましたので予約受付終了致しました。(2月13日16時48分)

【日時】2021年3月20日(土)19時00分~20時30分 (受付18時30分~)
【内容】19時からオリエンテーション後、天候に合わせて天体観望を行います
【予定機材】:大型望遠鏡数台、小型・中型望遠鏡10台程度
【参加費】大人500円、大学高校生400円、中学小学生300円
     就学前児童無料、障がい者手帳お持ちの方無料
【募集組数】10組(40名程度)
【オリエンテーションの内容】
 ・今夜の星空のシュミレーション
 ・本日の天体望遠鏡の味わい方
 ・天体望遠鏡の見方・使い方説明
 ・夜間天体観望会での事故防止注意事項説明

【雨天・明らかな曇天時】
 ・開催中止に致します
 *通常時は雨天・曇天時でも別プログラムにて室内開催していますが、今回は室内での「密」を避けるため雨天・明らかな曇天時は開催中止と致します。
 *開催中止のお知らせは当日正午過ぎにホームページに掲載致しますので来館前にご確認下さい。

【参加方法】予約が必要です。*募集定員に達しましたので予約受付終了致しました(2月13日16時48分)

 


 

2021年第一回目となる3月20日開催の天体観望会での見どころを紹介します。
 この日の日没は午後6時15分頃。観望会開始予定の午後7時には空は暗くなってきてはいますが,まだしばらくは空に明るさが残ります。このころ,南方面の空に目をやると,ほぼ半月に近い月が明るく輝いています。空が暗くなってくるにつれて,星がいくつか見え始めてくるのですが,このとき,月の周りに見えてくる星々を探してみてください。<下図参照>

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 3月,暦の上では春ですが,時間帯の早い内はまだまだ冬の星たちが幅をきかせています。上図は,3月20日午後7時に南の空を見上げたときの様子です。月の周囲には冬の代表的な一等星が並んでいます。ただ,一等星といっても厳密にはどれも同じ明るさではありません。
 この中で一番明るいのは,おおいぬ座のシリウスで-1.5等。その次がぎょしゃ座のカペラで0等。反対に一番暗いのは,ふたご座のポルックスで1.1等。暗くなりつつある空で,明るさの順に見え始めるとしたら,その一番星になりそうな星の本命はシリウスでしょうか。月明かりの影響が大きいため,探し出すのは少し難しいかもしれませんが,受付を済ませたら,どの一等星から見え始めるか注目してみてください。

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 当夜の月齢は7。
※月齢(げつれい)というのは,新月のときを0として数えた日数。新月から満月,そしてまた新月に戻るまでの日数は約29.5日。通常,月の満ち欠けの度合いを示す数値として扱われます。

 十五夜(月齢15)お月さんがほぼ満月なので,月齢7の15のおよそ半分。ですからほぼ半月なんですね。半月は太陽の光が横方向から当たっている状態にあり,月面をコントラスト良く見ることができます。望遠鏡で全体像を眺めたり,倍率を上げてクレーターの細部を観察したりするには最適な月齢といえるんです。

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 上の写真は観望会当夜と同じ月齢7の月です。
 写真から見てもわかるように,クレーターが多い部分と少ない部分があります。写真の上半分に見える浅黒く平坦で,クレーターの少ない部分は海と呼ばれています。その海の部分ですが,満月のときに『ウサギが餅をついている』ように見えると話題に出てきますが,ちょうどそのウサギの胸と頭の部分が(逆さですが)この夜は見えています。写真でも二本の長い耳が下向きに・・・,おわかりになりますか?
 ウサギの胸の部分に当たるのが晴れの海。その右下の頭に当たる部分が静かの海。静かの海の左下には,人類が初めて月面に降り立ったアポロ11号の着陸ポイントあります。
 海の部分は玄武岩で覆われていて,含まれる鉄分の多さが暗く見える要因になっています。
 反対にクレーターの多い部分は高地と呼ばれています。海にクレーターが少ないのは,海が高地よりも後からできた新しい地形であることがその理由です。高地は,文字通りに山地となっていて,富士山級の山々が連なっているという感じです。クレーターの大きさは,写真の中央付近に見える大きなもので,香川県と徳島県を合わせたほどのサイズです。
 クレーターの成因は,隕石や小天体の衝突によるものと考えられています。低倍率で月の全体像を見たら,次は高倍率にしてクレーターの細部を観察してみてください。さらに細かく小さなクレーターが多数見えてきたり,ひび割れたような複雑な地形が見えたりしてきます。迫力のある月面をぜひ楽しんでみてください。

 さて,月を見て終わったら,冬から春の星空に目を向けていきましょう。

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 上の星空図は,観望会当夜午後8時過ぎの星空です。
 ※上下左右に記してある方角を下にして見ると,星座早見盤のように扱うことができます。

 月が明るく輝いているために,暗い星々まではわかりにくい星空となっていますが,明るい一等星等を目印に星座の形などを追ってみてください。
 見えている星空は西半分が冬の星空,東半分が春の星空となっています。
 上の円形星図を参考にして,まずは一等星に目を向けてみましょう。
 オリオン座のベテルギウス,おおいぬ座のシリウス,こいぬ座のプロキオン,この3つの一等星を結んでできる三角形が冬の大三角。そして,ぎょしゃ座のカペラ,おうし座のアルデバラン,オリオン座のリゲル,おおいぬ座のシリウス,こいぬ座のプロキオン,ふたご座のポルックスの6つの一等星を結んでできる六角形を冬のダイヤモンド と呼んでいます。ちょっとだけおもしろいのは,当夜はこの冬のダイヤモンドの中に(右端にですが)月が仲間入りをしてること。
 こういった星々を結んでできる形や星座の観察には,天体望遠鏡は必要ありません。望遠鏡の近くで列を作って待つ間,いろいろな形を見つけて楽しんでみてください。

 冬の星座たちを観察したら,次は春の星座に目を向けてみましょう。

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 上の図は,午後8時頃の南方面の星空です。南から東方向には,かに座,しし座,おとめ座といった春を代表する星座が昇ってきています。これらの星座は,星占いにも登場する黄道十二星座に登場するもの。自分の星座を見つけてみるのもおもしろいかもしれませんね。
 オリオン座→ (左下へ)シリウス→ (左上に)プロキオン→ (左へ)レグルス・しし座と,見つけやすい星座や一等星を目印にして,西から東へ,冬の星座から春の星座と追いかけることができます。

 それでは,天体望遠鏡で観望してみたい天体を西の方からいくつか紹介してみましょう。
 まずは,半月の右方向に見えているぼんやりした天体。おうし座にある散開星団(恒星の集まり)のすばるです。プレアデス星団という別名をもっています。
 平安時代に,清少納言が枕草子の中で「星はすばる・・・」と記しています。どういうことかというと,「数ある星の中でもすばるが良い・・・」ということです。昔の人も注目していたんですね。
 すばるは比較的若い星の集まりで,誕生してからまだ数千万年しか経っていない星々です。距離は440光年。比較的近いところにある天体です。数千万歳で若いって,440光年でご近所さんって,宇宙のスケールの大きさがわかりますよね。
 このすばる,視力の良い人であれば肉眼でも5~7個程度の星を数えることができると言われています。実際にご自分の目で確かめてみてください。ちなみに,自動車メーカーのスバル。車のエンブレムには6つの☆マークが描かれていますが,このすばるがシンボル化されたものだそうです。

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 次に,おうし座から少し南東(左下)の方に目を向けて,冬の代表的な星座NO.1であるオリオン座を見てみましょう。オリオン座は,赤っぽいベテルギウスと青白いリゲル,そしてその中間に3つの2等星が斜めに並ぶ特徴的な形をした星座で,初心者でも簡単に見つけることができる星座です。
 このベテルギウスとリゲルは,それぞれ,『平家星』『源氏星』という和名を持っています。平家の旗色が赤,源氏の旗色が白ということと,中間の3つ星をはさんで対峙してるかのようすから,そう名付けられたのではないかといわれています。
 ベテルギウスは,今にも終末を迎えそうな高齢の星であり,大きさは太陽の800倍以上もあると考えられている超巨星。
 一方リゲルは,太陽の80~90倍という大きさの若い星。リゲルは伴星(ばんせい)といって,リゲル本星の周りを公転する小さな恒星をお伴にもっています。こうした近接して見える2つの恒星を二重星といいます。二重星には,2つの星が距離的には離れているのですが,見かけ上,たまたま近くに見える(見かけ上の)重星と,お互いの引力によって公転し合っている連星とがあります。リゲルはこの実際に距離が近い連星の方です。倍率を多少高めにして観察すると,明るいリゲル本星にくっついて,小さくかすかに伴星がポチッと見えてきます。

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 オリオン座の三つ星の下(南)には,オリオン座大星雲と呼ばれる星雲があり,肉眼でもボンヤリと見えています。この付近には星間ガスが大量にあって,今まさに星が誕生しつつある場所だといわれています。天体望遠鏡を使ってこの星雲を拡大してみると,中心部にトラペジウムと呼ばれる4つの恒星を観察することができます。この星雲の近くで誕生したばかりの赤ん坊の星々です。

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 次に冬の代表であるオリオン座から,春の星座の代表的な星座の一つ,しし座に目を移してみましょう。
 しし座はオリオン座の左(東)にあるプロキオンを通り越して,もう少し左へいったところに見えています。星占いの12星座にも登場するしし座ですが,実はかっこいい百獣の王ライオンのしし座ではなくて,人を食べる怪物です。これは,ギリシャ神話に登場するお化けライオンで,物語の中では,国王から命令を受けたヘラクレスによって退治されてしまうことになっています。しし座という名前からの浮かぶイメージとは違って,あまりかっこいい話ではなさそうです。

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 しし座にある一等星はレグルス。レグルスとはギリシャ語で(小さな)王という意味があります。また,獅子の心臓という意味もあるそうです。
 獅子の心臓がレグルスであるとされるように,この辺りがライオンの胸になります。ということはそのもっと上が頭。クエスチョンマークを裏返したように形取れるところが頭ですね。
 しし座を見つけたら,プロキオンの方に少し後戻りをしましょう。
 レグルスとプロキオンの間に,かに座があります。
 このかに座のど真ん中に,プレセペという散開星団があります。散開星団は月明かりに影響されにくく,しっかりと見えるのでぜひ観察してみてください。この天体は,低倍率での観察が向いてるかもしれません。

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 それから,春の星空といえば,外せないものに有名な北斗七星があります。
 天頂から北方面に目をやると,特徴的なひしゃくの形をした北斗七星が見つかります。北極星を探すために利用されるあの星の並び(星座ではありません)です。
 この北斗七星の柄の方から2番目の星はミザールという名の星です。肉眼でも2つに分かれて見えるといわれている二重星。アラビアの方では昔,兵隊の視力検査に利用されていたそうです。果たして2つの星に見えるでしょうか。ぜひ試してみてください。
 明るい方の星がミザールで,暗い方の星はアルコルといいます。このミザールを望遠鏡でアップして見ると,こちらもさらに二重星になっているのがわかります。この2星はお互いが2万年周期で回り合っている連星です。

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 ここまで,いくつか見所となる天体を紹介しましたが,冬から春の星空には他にも数多くの『見ておもしろい天体』がたくさんあります。ここに記しているもの以外の天体についても,博物館の担当者が望遠鏡を使って導入,そして紹介をしてくれると思います。望遠鏡を覗きながら,それがどんな天体なのかぜひ質問してみてください。星は観察するだけでなく,その天体について知ることによって,より興味深く感じることができるようになるものです。

☆★今回の観望会で見ておきたい天体リスト
 半月(海の部分とクレーターのアップ),
 おうし座,オリオン座,ふたご座,冬の大三角,冬のダイヤモンド,
 ベテルギウスとリゲル(伴星も),すばる,オリオン座大星雲,
 しし座,北斗七星,ミザール 

※HP中の星図,星座絵は,アストロアーツ社製StellaNavigator11で作成しています。
 円形の星図はIllustratorで作図しています。
 天体画像は,博物館会員が小型の天体望遠鏡で撮影したもので,実際に望遠鏡を覗いたときに見た感じに近いように若干の加工をしてあります。

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